中学受験ノウハウ 勉強法

思考力や問題解決力を伸ばすには「謎解きゲーム」がおすすめ!

2019年10月24日 市川 いずみ

大学入試改革の影響もあり、中学入試は知識だけでは対応できない「思考力型」に変わってきています。また、中学入試の問題は「この問題について考え、取り組める力を持っている子に来てもらいたい」という各学校のメッセージが込められているといわれています。近年の入試問題を見ていると、「えっ?こんな問題見たことない!」「知らない、習ってない!」と、子供が焦るような問題も。しかし実は、子供がすでにもっている知識や、問題に書かれている内容の読み取り方によっては解けるようにつくられているんですね。そこで大切なのが、「気づき」です。

中学受験を経験したわが家では、その「気づき」や、問題を解決する思考力を育てるために、謎解きや推理ゲームを活用していました。今回は、遊びながら思考力を伸ばすことができ、中学受験勉強にも役に立つ謎解きや推理ゲームを紹介します。

中学受験には「謎解き問題」が出題される?

中学受験の算数には、「論理と推理」という単元があります。まさに謎解きやパズルのような問題が、実際の入試問題で出題されるんですね。例えば「虫食い算」や「ゲームの勝ち負け」、「一筆書き」など、勘ではなく論理的に考える問題が出されます。算数では、数列の規則性を考える問題、みんなの証言から犯人を当てる問題も。国語では、バラバラになった漢字の部首や“つくり”をつなげる問題、共通の漢字を入れて熟語をつくる問題などが出題されています。

このような「謎解き問題」を解く力をつけるためにおすすめなのが『東大ナゾトレ』です。小学生でも解ける問題や、頭の固い大人より子供のほうがひらめきやすい問題があったりと、楽しみながら「謎解き問題」に触れることができます。

入試問題に必要な力を「謎解き」で身につけよう

わたしは2人の子供の中学受験を経験し、中学入試問題を解くためには、知識にプラスしてさまざまな力が求められていると感じました。わたしが子供のころは「暗記詰込み型」で通用していましたが、いまの時代、それだけでは入試に対応できません。問題を読み取る読解力や、問題文や資料・グラフから必要なものを読み取り、もっている知識と合わせて想像力を働かせていく力も必要です。

入試の時間制限があるなか、子供たちに求められるものは多いと感じます。理科や社会でも、知識をもとにして問題に対応する力があるかが問われています。問題文から必要な知識を見定め、自分が知っている知識とつなげていく。こうした力を身につけることは簡単ではありませんが、コツはあります。それは、「手掛かりとなるヒント」を見つけることです。ヒントが見つかると、スルスルと問題が解けることは珍しくありません。

そこでおすすめなのが、謎解きです。謎解きも、「手掛かりとなるヒント」に気づくと「大きな気づき」につながっていくという共通点があります。『頭がよくなる謎解きシリーズ』は、中学受験対策に必要な「キーワードや資料の気づきから答えを導き出す練習」ができるので、おすすめです。

 

「おはなし推理ドリル」で、国語の苦手意識を減らそう

息子は国語が苦手でしたが、とくに読解問題は文章を読んでいるだけで、なかなかコツがつかめませんでした。そこで色々と工夫するなかで、謎解きや推理をしながら文章を読み進めるドリルに取り組むことに。わが家では『科学事件ファイル小学4~6年(おはなし推理ドリルシリーズ)』に挑戦しました。結果として「読解は何に注意をして読めばよいか?」といったことがわかり、国語が大の苦手だった息子が国語の楽しさを知るきっかけになりました。

『科学事件ファイルシリーズ』は、難易度がかなり低く、中学受験のためのドリルではないのですが、シリーズも多く、国語があまり好きではない子に人気です。

低学年から思考力を育てるなら『きらめき算数脳』

低学年の子は、自分で問題を読んで理解することはまだ難しいです。しかし、もし低学年のうちから「考える力」を伸ばしてあげたい場合は、『きらめき算数脳小学1・2年生』がおすすめです。掲載されている問題は、中学入試に出る問題の基礎となる内容が中心。ペーパーが重なったときの見え方や、電車がトンネルのなかに隠れていて見えていない部分を推理するといった問題が、カラフルなイラストとともに掲載されています。低学年の子でも取り組みやい内容で、問題集というより、パズルやクイズといった本に近く、思考力を育てるにはぴったりな1冊です。

「考える力」を低学年のうちから鍛えるドリルも人気があります。とくに『Z会小学生のための思考力ひろがるワーク』は、順序立てや整理すること、試してみる力を養うことができるのでおすすめ。計算や文章問題があるわけではないので、低学年の子でも抵抗なく、遊び感覚で取り組めます。

親子で「リアル脱出ゲーム」に参加するのもおすすめ!

わが家では、子供たちが「謎解き」をある程度理解できるようになってからは、「リアル脱出ゲーム」に家族で何度か参加しました。「リアル脱出ゲーム」とは、チームで実際に問題を解き進めていくもの。チームで協力して紙を折るお題があったり、ハサミで切ったり、パズルの暗号を解いたり。制限時間が迫るなか、頭はフル回転です。しかし、解けたときの達成感は病みつき。息子たちは率先して問題を解き、そのヒラメキには舌を巻くことも。解き進める子供たちの姿を見て、親のわたしがタジタジなこともありました。「リアル脱出ゲーム」に参加する時間がないときは、自宅で楽しめる『過去問』を使って、子供たちと謎解きに没頭しています。

 

『ドラえもんの学習シリーズ』にも、謎解き本が登場しました。短い謎解きが約70題収録されています。「中学受験の勉強に使えるの?」と思うかもしれませんが、判断する力、読み取る力、想像力といった力を養ううえで、手に取って損はない1冊です。

中学入試は「問題解決力」がますます必要に

中学入試は、「思考力型」に変わってきています。そして短時間のなかで、柔軟な発想やヒラメキ、思考力を発揮することが求められています。こうした「問題解決力」を身につけるには、日ごろから物事を色々な角度から見たり、規則を見つけたり、順序立てたり、整理して物事を考え、答えを導き出したりする練習が必要です。また、はやいうちから遊びのなかで養っていくことが大切だと実感しています。わが家では、謎解きを通して「問題解決力」を育てることに取り組んできました。実際の中学入試の場でも活かされていると感じることも多々あり、謎解きに取り組んできて良かったなと思っています。

※記事の内容は執筆時点のものです

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