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社会が起爆剤! 秋の低迷期を脱却する逆転勉強法 ―― Aくんの事例

2019年10月28日 中学受験ナビ 編集部

こんにちは。マイナビ家庭教師事務局です。受験生のみなさんのなかには、秋になり成績が低迷気味になったり、モチベーションが保てず苦しんでいる子もいるのではないでしょうか。

5年生秋の低迷期を「ある戦略」で突破し、その後大きく成績を伸ばして逆転合格をつかみとった生徒Aくんの事例を紹介します。Aくんの中学受験は4教科。ある戦略とは、ずばり「社会への注力」でした。Aくんは社会をがんばることで、なんとほかの教科の成績も伸ばすことができたのです。どのように成績を向上させたのか、具体的な勉強方法も紹介します!

偏差値が低い ⇄ がんばれないの悪循環

Aくんは5年生から塾に通いはじめました。通塾をはじめた頃の成績は偏差値20台で塾のクラスの最下位。志望校は偏差値50台後半という無謀な挑戦でした。お母さまも一生懸命サポートし、「コツコツがんばればきっと報われる!」とAくんを励ましました。努力のかいあって、5年生の夏前に偏差値は40付近に到達。でも、秋からモチベーションが下がっている様子で、勉強が思うように進みません。

Aくんのモチベーションが上がらない原因は「やってもできない感」でした。がんばっていても偏差値40というのは「自分は勉強ができない子なんだ……」と感じてしまう成績です。塾では友だちにからかわれたり、嫌な思いもしました。

1番良かった算数の成績も、下がりだしました。気力が保てなくなると、ただ座っているだけの勉強になってしまいます。長時間勉強しているのに成績が伸びない。「やっぱり自分はやってもできないんだ……」と自信を失ってしまいます。自信喪失から、投げやりな気持ちになり、さらに成績が下るという悪循環に陥ってしまったのです。

Aくんに限らず、夏期講習を終えた秋からこうした悪循環に陥る中学受験生が少なくないように思います。人は楽しくないことはがんばれません。大人でもそうだと思います。「できそう」と思えることが楽しくなって、がんばれます。こうした状態を抜け出すためには成績が上がるのが一番です。

Aくんの中学受験は4教科でした。「あと1教科がんばれば合格できるかも」というのと「4教科とも上がらないと無理だよ」というのでは「できそう感」がまるで違います。

社会をやったらほかの教科ものびた

そんなAくん、あるアドバイスをきっかけに成績が上昇します。それは「社会をやろう!」というものでした。シンプルなアドバイスに思えますが、社会が起爆剤に最適な理由はたくさんありました。

  1. 5年秋は歴史がはじまるタイミング。みんなと同じゼロから勝負できる。
  2. 社会はやった分だけ成果に繋がりやすい。
  3. 一度知識になったものはコンディションで左右されないので成績が安定しやすい。
  4. 勉強の仕方がわかれば、自分で自習を進められるようになる。

Aくんはそれまで「自分は逆転しなきゃいけないんだ」と思っていました。でも、歴史はみんなゼロの状態で、スタート地点が一緒。勝負ができる科目です。

また、歴史を含めた、社会の勉強は暗記が中心で覚えた分が成績に反映されやすい教科です。アドバイスをきっかけに、社会に注力したAくんは社会の偏差値18もUPすることができました。そして、驚くべきことにその後算数と理科の偏差値も10以上UPしたのです。

社会の成績UPをきっかけに「自分はやればできる」という自信が芽生えたからでしょう。「がんばれば成績が上がるかも」という実感がAくんの勉強を推進させました。社会を攻略できたことで「あとは算数だ!」と前向きになれたのです。

勉強に自信をなくしている子は、まずは「できそう感」を体感すること。成績が奮わない子ほど、歴史を習いはじめる5年生の秋が逆転のチャンスです。

Aくんとは対照的な子もいます。成績が好調な子でも、理科・社会を後回しにしている場合、注意が必要です。ある生徒Bちゃんは算数が得意で安全な受験に思われましたが、6年秋に理科・社会に算数でカバーできないほどの穴があることに気づき、大慌てしたのです。Bちゃん一家の受験は、ヒヤヒヤの受験になりました。

中学受験は算数が勝負といわれますが、教科の総合点で合否が決まります。理科・社会は早くから攻略しておく必要があるのです。

社会の勉強法

では、Aくんが実際に取り組んだ社会の勉強法を紹介します。

1.歴史が好きになる「漫画」

歴史の勉強ががんばりやすい理由のひとつに、漫画で勉強ができるという点があります。Aくんは小中学生向けの学習漫画のほかに、大人が読むストーリー重視の歴史漫画を愛読していました。興味関心の対象として「歴史が好き」という状況で勉強することができたのです。「ぼく将来は歴史学者になろうかな」と言うほどだったそうです。そんな状況になったら勉強が捗らない訳がないですね。

Aくんが読んでいた歴史漫画

角川まんが学習シリーズ
風雲児たち

2.スキマ時間に「耳」で定着

スキマ時間や、寝る直前に社会のCDを聴くようにして定着を図っていました。お母さまの工夫で「1.7倍速」で聴かせ、短時間で効率よくインプットを進めていたそうです(1倍速だと聴ける量が少なく、2倍速だと速すぎて理解ができなかったため、1.7倍速)

Aくんが使っていた社会のCD教材

コンプリートマスター

3.地理はゼロから地図に整理

お母さまが情報収集し、マインドマップの講座を受講しました。地理は、白地図に関連ワードを書き込む暗記法で、国土・産業・地域の範囲を一気に整理。作成にそれなりに時間がかかっているのを見てお母さまは不安だったそうですが、やりきったらバッチリ頭に入っていたそうです。

講座の先生や成功した先輩の話を聞いて「これを作り終えたら、自分は地理マスターになっているはず!」という「できそう感」の魔法にかかった状況で一気に仕上げたことが、質の高い暗記に繋がりました。

この方法を知りたいという生徒さんの声からセミナー開催が実現しました! Aくんが実践した地理暗記法を1日講座(11月17日)で開催。暗記のやり方・極意をお伝えします!

まとめ

以上、Aくんの逆転勉強法を紹介しました。ただやみくもに勉強をするのではなく、まず「できそう」を体感することが子どもたちががんばれる最初のステップです。勉強しても報われないと感じているお子さんは、まずは努力が反映されやすい社会から取り組んでみてはいかがでしょうか。保護者のみなさまは、ぜひお子さんを観察・推察し、救い出す打開策を講じてあげてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

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