中学受験ノウハウ 公立中高一貫校

公立中高一貫校受検対策!「1分間スピーチ」で作文力を鍛えよう

2019年11月28日 小林彩子

公立中高一貫校受検を突破するためには、家庭学習も大切です。特に作文問題への準備は、家庭でできる受検対策のひとつです。今回は、公立中高一貫校に合格した子をもつ筆者の経験をもとに、作文対策に役立ち、親子のコミュニケーションにもつながる「1分間スピーチ」について紹介します。

適性検査は作文力を鍛えることが大切

わが子は公立中高一貫校を受検し、合格することができました。私自身、複数年の過去問に目を通しましたが、文章量がかなり多く、問題を読むだけでも時間がかかったことを覚えています。特に作文問題は、課題文を理解したうえで問われていることに的確に答えなくてはいけないので、小学6年生の子供が解くのはなかなか大変だと感じました。しかし実際に受検を経験していえることは、やはり受検対策では作文力を鍛えることが重要だということです。ここでいう「作文力」とは、以下の3点のことを指します。

・要約力
・表現力
・語彙力

受検対策塾でも、作文をくり返し書く練習をすることが多かったです。しかし、“決められた型”の通りに作文を書く練習にはなっても、「文章を組み立てる力」が育つかどうかについて、私は若干の心配がありました。そのため適性検査でどんな作文問題が出ても対応できる作文力を、家庭で鍛える必要性を感じたんですね。そこで作文力を鍛えるために有効だと考えたのが、「1分間スピーチ」です。

「1分間スピーチ」とは

1分間スピーチとは、1分間を目安に、さまざまなテーマについて自分の意見を伝えることをいいます。わが家では、「今日あった面白いこと」「自己紹介」といった簡単なテーマから、子供にスピーチをさせる習慣づけを始めました。1分間という短い時間のなかでスピーチをすると、文章の構成を考えるクセが自然と身につきます。与えられたテーマについて自分の考えを伝える練習にもなり、作文力を鍛えるにはぴったりの方法でした。

1分間スピーチをおこなって私が実感したのは、できた文章を親子で見直したり改善したりすることの必要性です。推敲することで、読みやすい文章構成が蓄積されていくからです。受検直前には、子供のなかで「読みやすい作文が書ける」という自信がついていたみたいで、本番も落ち着いて取り組めたようです。

わが家の「1分間スピーチ」実践法

わが家の1分間スピーチ実践法は、以下の通りです。

1. スピーチ内容を紙に書き出す(準備タイム)
2. 1分間でスピーチする
3. 質問・意見タイム(家族で話し合う)
4. スピーチの量や表現について親子で推敲する

上記の流れを、毎日食後におこないました。「スピーチして」とかしこまって言うのではなく、家族団らんのタイミングで話を聞くようにしていましたね。

ポイントは、スピーチ前の数分を「準備タイム」として、話す内容をまとめさせることです。スピーチは1分より短すぎたり長すぎたりしないよう、時間感覚も意識させました。

1分間にスピーチをまとめるのは、大人でもなかなか難しいものです。聞き手にとってわかりやすいスピーチとなると、さらに難易度が上がります。わが家では、小学6年生の子供にいきなり1分間スピーチをやれと言っても上手にできないとわかっていたので、最初は話がまとまらなくても、時間をオーバーしてしまっても気にしませんでした。何回かやるうちに、「1分間はこれくらいの長さだな」とか、「こういう順番で話すと伝わりやすいな」というのが見えてきたようです。

話をまとめたり覚えたりするのが大変ならば、原稿用紙などにメモしながらスピーチするのもいいと思います。毎日1分間スピーチを実践することで、話の組み立てや言葉の表現力が自然と鍛えられるでしょう。

「1分間スピーチ」は家族のコミュニケーションを深めるきっかけにも

1分間スピーチは、受検対策としてだけでなく、家族間のコミュニケーションを深めるためにも役立ちます。親も子もストレスを溜めやすい中学受検において、家族で楽しく取り組める1分間スピーチを試してみてはいかがでしょうか。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

中学受験を経験し、中高6年間を第1志望校で過ごす。大学在学中に、学習塾にて小学生への学習指導を経験。子供と一緒に勉強する楽しさを知る。自身の体験とライティングスキルを活かし、わが子の中学受験をサポートした結果、 約5倍の難関をくぐり抜け公立中高一貫校に合格。現在は育児とフリーライターを両立しつつ、 実体験を活かして中学受験に役立つ情報を発信中