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【中学受験】「1教科型入試」制度の活用法

2022年5月17日 石井知哉

近年「1教科型入試」を導入する学校が増えつつあることを知っていますか? 耳慣れない言葉ですが、多様化する入試制度のひとつとして注目しておきたい1教科型入試について解説します。

1教科型入試とは?

1教科型入試とは、その名の通り「1教科の試験だけで合否を判定するタイプの入試」のことです。中学入試といえば、2教科(国語、算数)または4教科(国語、算数、理科、社会)が通例でした。ところがここ数年、そのいずれの枠にも当てはまらない入試形態が登場しています。そのひとつが1教科型入試です。

1教科型入試の具体的な事例

1教科型入試で用いられることが多い科目は算数です。長い文章や、図表・グラフの読み取りも組み込んだ総合問題タイプになることが多く、国語的な読解力を問われることも少なくありません。中堅校を中心に、公立中高一貫校で課される「適性検査」に近いタイプの1教科型入試を実施する私立中学も増えています。

英語で1教科型入試を実施する事例も見られます。以前は帰国子女を対象とするものでしたが、今は小学生でも多くの子が英語塾に通い、5・6年生の英語教科化も始まる時代。そのため帰国子女だけを対象としない「英語1教科型入試」もおこなわれています。たとえばネイティブ教員との英会話や、受験生同士で英語を使ってペアワークをおこなう入試、またグループワークを通じて英語試験をおこなう入試形態も現れています。

1教科型入試の狙いと活用法

1教科型入試を採用する中学校の意図は、大きく2つあります。ひとつは多様な入試形態を用意することで、受験しやすい環境を提供すること。もうひとつは、2教科・4教科といった既存の入試では評価し切れない思考力や判断力を測ることで、これまでと異なる方法で受験生を評価し、入学させることです。

1教科型入試の活用法

1教科型入試の活用法としては、併願校の押さえに用いることが考えられます。対策に必要な教科数を絞ることで、本命校の対策に充てる時間が増えるのは利点といえるでしょう。際立って得意な教科があるなら、それを活かせる1教科型入試を設けている中学校を選んで受験する、というのも活用法のひとつです。

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石井知哉
この記事の著者

株式会社QLEA教育事業部部長。教育系Webサイト「School Post」を主宰。2000年、早稲田大学第一文学部 哲学科卒業。東京都の塾業界にて指導歴20年以上。現在は、東京都大田区で個別指導塾2校舎の教務・運営を統括する傍ら、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。豊富な実践経験に裏付けられた独自の理論とメソッドに基づき、小学校低学年から中・高・大学受験生、就職試験対策の指導にあたっている。幅広い学年・学力層・教科を対象に、個々の成長を最大限引き出す指導を得意とする。