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理科への興味を育む。家庭でできる理科実験|なるほどなっとく 中学受験理科

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学習範囲が広く、難しいイメージがある理科の中学入試問題。難関校に多くの子どもを合格させてきたカリスマ講師・小川眞士さんが、子どもの理科力を育むためのヒントを伝えます。

子どもが自ら手を動かして実験することは、理科への興味を育み、「なぜだろう?」と考える力をつけることにつながります。そこで今回は家庭でできる理科実験を紹介します。

実験には机上の学習では得られないメリットがある

理科の学習は、身近な事象に興味を持ち、自分で体験したことをさまざまな角度から検討してみることが大事です。ところが受験勉強となると、教科書や参考書の知識を頭に詰め込むことに注力しがちです。

本で覚えただけのことよりも、自分で体験したことの方がインパクトがあるので、記憶に残りやすくなります。そして、体験と検討を繰り返すことで、「あのときはこうだった。それなら、これとあれは関係するのではないか」と、物事のつながりを考える力もついていきます。子どもの体験のひとつとして、自ら理科実験をしてみることは大変貴重です。

学校と同じように、薬品を扱ったり、専用器具を揃えたりすることは難しいですが、理科実験のなかには身近な材料を使って家庭でできるものもあります。ここでは4つの実験を紹介しますので、保護者の方がサポートしてあげながら、ぜひ親子で行ってみてください。

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小川眞士

小川眞士

  • 専門家・プロ

小川理科研究所(東京都豊島区)主宰。都内の中学校教諭を経て、四谷大塚進学教室理科講師に。開成や桜蔭の特別コースを約25年間担当、コース生28人全員が開成中学に合格した実績を持つ。教務主任や副室長も務めた。2009年4月に小川理科研究所を開設。主な著書に、『中学受験 理科のグラフ完全制覇』(ダイヤモンド社)、『これだけ理科』(森上教育研究所スキル研究会)、『カンペキ小学理科』(技術評論社)がある。

水溜 兼一(Playce)

  • この記事の著者

雑誌・新聞の編集・ライターを経て、現在は、通信教育企業のキュレーションサイトや大学案内のライティングなどを担当。