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国語の力が伸びる子は「話し方」が違う! 国語力アップの鍵

2020年6月18日 室内玲

塾でたくさん勉強していても、比較的成績が上がりづらいのが「国語」ではないでしょうか。一方で、塾に入った当初から国語のテストで高偏差値をとる子がいるのも事実です。では、国語の成績が伸びる子と伸びづらい子の違いはどこにあるのでしょうか? 現役の塾講師の視点から見ると、そのポイントは「親子の会話」にあると感じます。

国語の成績が伸びる子

「この子は国語の成績が伸びそうだな」と感じる子は、日常会話での語彙力や説明能力に長けています。雑学知識が豊富であることも多いです。

学校にもよりますが、中学受験に出題される国語の文章の多くは「大人の読者」を対象とした書籍から抜粋されます。当然、使われている言葉は大人向けですし、テーマも、社会問題、文化、言語、哲学と難解な内容が扱われることもあります。そのため、ふだんの会話から難しい言葉を使って何かを説明できる子や、受験に出題される文章の前提知識など、雑学も含めた幅広い知識に触れている子は国語の勉強において有利といえるのです。

国語の成績が伸びる子と伸びづらい子の会話

国語が伸びる子と伸びづらい子は、会話の受け答えに違いがあります。

■例1
「昨日のお休みは何をして過ごしたの?」

●伸びる子「お母さんがホットケーキをつくってくれたので、家族みんなで食べたよ」
●伸びづらい子「ホットケーキをつくってくれた。食べた」

国語が伸びづらい子は、主語がないことが多いです。接続詞や接続助詞(この例では「ので」)を使わない傾向もあります。

■例2
「休校中、理科はどんな宿題が出されているの?」

●伸びる子「イネをおうちで育てて、観察記録をつけることになっています」
●伸びづらい子「あれが出ていて……」

国語が伸びづらい子は、自分が説明しづらい話になると「あれ」といった指示語を使うことがあります。少し複雑な話になると、最後まで説明できないことも多いです。

国語力アップのための会話とは

では、どのような会話をすれば国語力が上がるのでしょうか? 家庭でできる対策を3つ紹介します。

対策【1】子どもが何か言いたそうにしていても、説明できるまで待つ

先述の例2で示した「伸びづらい子」のように、子供が何かを言いたそうにして戸惑っていると、大人としてはつい先回りして話の内容を汲みたくなります。しかしこの場合は、親が待ってあげて、子供自身に説明をさせるようにしたいものです。なぜなら、子供の説明能力を上げることにつながるからです。

ただし、主語がなかったり、不適切な指示語を使っていたりして子供の説明の意味がよくわからないこともあるかもしれません。そうした場合は、「どんな植物を育てるの?」「育てたあとどうするの?」といったように、細かく質問してあげるとよいでしょう。あくまで質問するだけに留め、子供が説明を続けやすい「パス」を投げてあげるのがポイントです。

対策【2】あえて難しい言葉を使って話しかける

子供は周囲の人との会話から言葉を覚えます。そこで、大人があえて難しい言葉を使って話しかけることで、難しい言葉も覚えていくことができます。言葉を使ったあとに、「いまの言葉の意味、わかった?」と問いかけることで、意味のわからない言葉を質問する習慣をつけさせることもできるでしょう。

対策【3】日常会話のなかで雑学知識を増やす

子供の雑学知識を増やすためには、旅行に出かけたときやテレビを見ているときなど、日常生活のちょっとしたタイミングで雑学知識が増えそうな話をしてあげましょう。たとえば、テレビで湖の光景が映ったとします。その際に「日本で一番大きな湖は琵琶湖というんだよ」といったように話してあげるのです。話をするなかで子供が興味を持ったことは、関連書籍を与えてあげてより学びを深めてあげられるようにするのもよいですね。

子供との会話を積み重ね、少しずつ国語力を伸ばそう

国語力は、一朝一夕では伸びません。そこで、少しずつでもいいので子供との会話の機会を増やしてみてください。たとえ子供との一回の会話が短いものであっても、365日積み重なれば相当な時間を会話に充てることができます。子供との会話を積み重ね、少しずつ国語力を伸ばしていきましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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