学習 算数

中学受験算数は暗算トレーニング次第で解くスピードがアップする!

2018年4月04日 如月柊


算数の暗算が正確にできるようになれば、計算がスピードアップして、後半の難しい問題に時間をかけられるようになるなど、結果的にテストにゆとりが持てます。中学受験では、1点差で合否が決まってしまうことも少なくありません。そのため、効率よくスピードアップして計算できるようにすることは、受験の心構えとして大事なことです。

どうすれば暗算が早くなる? 暗算トレーニングが効果的

簡単な計算は暗算で解けるようにしておくと、次のような問題が解決できるでしょう。

・計算が遅くて時間内に全問を解き終わらない
・筆算しているうちにごちゃごちゃになってしまう
・答案のスペースがない など

暗算を早くできるようになるには、やはりトレーニングが大切です。毎日の暗算トレーニングで、暗算の基礎を養いましょう。

簡単な計算は筆算に頼らない

暗算トレーニングが大事と聞いて、では筆算をするのはいけないのかという疑問を持つ人がいます。しかし、暗算か筆算か、どちらか一方だけで算数を解いていくことは難しいですし、どちらかだけに特化して必死にトレーニングしても意味がありません。つまり、筆算も暗算も両方必要なものなのです。そこで大切になってくるのが、暗算と筆算の使い分け。

筆算は複雑な計算をするときにとても役立ちます。複雑な計算で出てきた数値は、なかなか頭の中で覚えていられないでしょう。また、それを覚えることに余計な力を使うのもつらいだけです。そんなときには筆算を使えば、視覚化されて簡単に整理することができます。

一方、簡単な計算の場合には暗算することでスピードアップになり、有効です。中には「5×3」などの計算も筆算で行う子がいますが、九九で暗記していればすぐにわかるため、丁寧に筆算で解くというのは時間の無駄。また、「100×100」などを筆算で行うことも同じです。一瞬で計算できてまず間違えないことは、暗算で行ったほうが絶対に速いのは当然のことです。

計算を工夫して暗算できるパターンを増やそう

計算するとき、複雑な問題は筆算を使い、簡単な問題は暗算で解くというハイブリッドな方法を使うと、計算スピードを保ちつつ正確に解答していくことができます。できるだけ計算スピードが速く、正答率も高いというのが理想でしょう。そのために、暗算力を鍛えるにはどんなことをすればいいでしょうか。

それは、これまで筆算で解いてきたような複雑な問題を、暗算で計算できる簡単な式に変えるよう工夫することです。少しの工夫が計算スピードを一気に上げてくれるので、ぜひ暗算トレーニングに取り組んでいきましょう。

切りのいい「0」で終わる計算は暗算で解決

「50×4」「300×5」……このような切りのいい「0」で終わる数字の計算は、暗算で解決できるようにしましょう。例えば「50×4」は、5×4を計算して後ろに0をつけるだけ。同じように「30×5」は、3×5を計算して後ろに0を2つつけるだけです。

分配法則で難しそうな計算も暗算で解決

「18×2」は繰り上がりもありますし、つい筆算したくなってしまう数字です。しかし分配法則で考えていくと、暗算でも解ける簡単な式になります。

分配法則とは、もとの大きな数字を計算しやすい小さな数字にまで分ける方法です。例えば「18」は「10」と「8」でできています。この「10」と「8」それぞれに「2」をかけた「10×2」「8×2」を足し合わせた答えと「18×2」は、同じ答えになるわけです。そのほか、「10×2=20」と「8×2=16」は2つ足すと「36」ですし、「18×2」も答えは「36」。こう考えると暗算できてしまいます。

小数は分数に直して計算すれば暗算で解決

「0.25×48」は普通に計算すると筆算でなければ難しいでしょう。しかし、小数を分数に変えてみると簡単に計算できます。

0.25は\(\frac{25}{100}\)なので、約分すれば\(\frac{1}{4}\)となります。「\(\frac{1}{4}×48\)」を計算すると答えは「12」。約分して計算しやすい数字にすることで、暗算でも計算できてしまいます。

まとめ

中学受験の算数で、効率よく得点に結び付けていくためには、スピードが欠かせません。そして、暗算はスピードアップして計算を解くための一つの方法です。ポイントは、暗算できるところまで簡単な数式に変換すること。どんな数字をどのように変換したり、分解すれば計算しやすくなるのかを、暗算トレーニングを通じて体得していくようにしましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

小中高での教師経験を経て、現在は大学で教授法などの授業を担当。また、関連書籍なども出版。