
やる気が見えない? 実は「緊張感」よりも受験生に大切な3つの「〇〇感」
「子供にやる気が感じられない」「もっと緊張感をもってほしい」これは、中学受験生の子を持つ多くの親御さんが抱く感情かもしれません。たしかに、緊張感がまったくないのは困りもの。しかし実は、緊張感よりも大切にしてほしい気持ちがあるのです。
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- 中学受験生に大切な3つの「〇〇感」
- [1]充実感
- [2]期待感
- [3]達成感
- 中学入試は「通過点」
中学受験生に大切な3つの「〇〇感」
中学受験生にとって大切な気持ちは、次の3つです。
- 充実感
- 期待感
- 達成感
これら3つに共通するのは、自己肯定感です。自己肯定感とは、自分自身の“ありかた”や“価値”をプラスに評価できる感情のこと。自己肯定感が強い子は、受験勉強にポジティブな気持ちで取り組めます。一方で多くの親御さんが「ウチの子には欠けている」と嘆く緊張感とは、心や体が張りつめている感覚のこと。もちろん、集中するためには緊張感も大切ですし、「失敗できないから気を引き締めて頑張ろう!」という気持ちは、たしかにやる気アップにつながります。
しかし、気持ちをずっと張りつめた状態でいることはそもそも大変です。大人でさえ、ときには緩める時間を持たないと心も体も持たないものですが、これが子供であればなおさら。つまり緊張感を持続させることは、小学生の子供にとっては特に難しいことなのです。そのため緊張感をむりやり強要しようとすると、子供としては「失敗したらどうしよう……」と逆に不安が大きくなってしまい、ストレスの要因につながるおそれもあります。
私自身、多くの教え子を見てきた経験から言っても、中学受験という長期的な取り組みをおこなううえでは、まずは「自己肯定感」を養うほうがプラスに働くように思います。では、受験生に必要な「充実感」「期待感」「達成感」について、この先で詳しく見ていきましょう。
[1]充実感
充実感とは、現在の自分に対する自己肯定感のことです。充実感が高い子は、「いまこの瞬間、この場所にいる自分」を積極的に肯定できます。
「充実感」はなぜ大切か
充実感を持っている子は、「志望校合格」という目標を自分ごととしてとらえ、受験勉強に前向きに取り組む傾向にあります。塾の授業にも集中して参加し、家庭学習にも意欲的に取り組む子が多く、難しい問題もゲームを楽しむような感覚で粘り強く考える子が多いですね。こうした特徴があることから、充実感の強い子は総じて勉強の質が高く、成績も上がりやすいのです。
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