中学受験ノウハウ 親の関わり方

やる気が見えない? 実は「緊張感」よりも受験生に大切な3つの「〇〇感」

2021年9月16日 石井知哉

「子供にやる気が感じられない」「もっと緊張感をもってほしい」これは、中学受験生の子を持つ多くの親御さんが抱く感情かもしれません。たしかに、緊張感がまったくないのは困りもの。しかし実は、緊張感よりも大切にしてほしい気持ちがあるのです。

中学受験生に大切な3つの「〇〇感」

中学受験生にとって大切な気持ちは、次の3つです。

  1. 充実感
  2. 期待感
  3. 達成感

これら3つに共通するのは、自己肯定感です。自己肯定感とは、自分自身の“ありかた”や“価値”をプラスに評価できる感情のこと。自己肯定感が強い子は、受験勉強にポジティブな気持ちで取り組めます。一方で多くの親御さんが「ウチの子には欠けている」と嘆く緊張感とは、心や体が張りつめている感覚のこと。もちろん、集中するためには緊張感も大切ですし、「失敗できないから気を引き締めて頑張ろう!」という気持ちは、たしかにやる気アップにつながります。

しかし、気持ちをずっと張りつめた状態でいることはそもそも大変です。大人でさえ、ときには緩める時間を持たないと心も体も持たないものですが、これが子供であればなおさら。つまり緊張感を持続させることは、小学生の子供にとっては特に難しいことなのです。そのため緊張感をむりやり強要しようとすると、子供としては「失敗したらどうしよう……」と逆に不安が大きくなってしまい、ストレスの要因につながるおそれもあります。

私自身、多くの教え子を見てきた経験から言っても、中学受験という長期的な取り組みをおこなううえでは、まずは「自己肯定感」を養うほうがプラスに働くように思います。では、受験生に必要な「充実感」「期待感」「達成感」について、この先で詳しく見ていきましょう。


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石井知哉
この記事の著者

株式会社QLEA教育事業部部長。教育系Webサイト「School Post」を主宰。2000年、早稲田大学第一文学部 哲学科卒業。東京都の塾業界にて指導歴20年以上。現在は、東京都大田区で個別指導塾2校舎の教務・運営を統括する傍ら、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。豊富な実践経験に裏付けられた独自の理論とメソッドに基づき、小学校低学年から中・高・大学受験生、就職試験対策の指導にあたっている。幅広い学年・学力層・教科を対象に、個々の成長を最大限引き出す指導を得意とする。