中学受験ノウハウ 模試

中学受験の「模試」、5大メリットと合格につなげるための4つの鉄則

2018年4月09日 石井知哉

中学受験において、「模試」は最も重要なツールの1つです。「指導者(塾、家庭教師)」「過去問」と並んで「三種の神器」と呼んでも過言ではありません。でも、「模試を受ける意味は?」「どうやって受ければいいの?」との疑問を抱くこともあることでしょう。そこで、「模試」について受験生・保護者が知っておくべきポイントをまとめました。

中学受験に向け模試を受けることの5大メリット

模試には、大きく分けて5つのメリットがあります。

【1】実力を正確に測れる

得点はもちろん、偏差値や順位、問題ごとの全受験者正答率も出ます。教科ごとに細かくデータが出るので、自分の得意・不得意が明確かつ客観的になります。これを基に学習計画を立てると効率が上がります。

【2】志望校の合否判定が出る

得点や同じ学校を志望する他の受験者の成績から予測して、合格可能性が算出されます。複数の学校について合格・不合格のシミュレーションができるので、受験校を選ぶための基礎データにもなります。

【3】勉強のペースメーカーになる

ほとんどの模試の主催者は年間に複数回の試験を実施しますが、その年間日程は事前に公表されます。試験日がはっきりしているので、そこが「小さな目標」になります。受験勉強は長期間に渡るため、中だるみしがち。そこで、模試を短・中期の目標とすることで、ペースやモチベーションの維持が可能です。

【4】良質の問題が手に入る

どの模試も問題作成に相当な力を注ぎます。さまざまな中学校の入試問題を分析し、最新の出題傾向を踏まえて入試までにクリアすべき問題を作ります。つまり、模試は重要度・出題可能性の高い問題が揃った、まさに「良問の宝庫」。毎回の問題を復習・定着させていけば、必ず力がつきます。

【5】試験に慣れる

入試本番は誰でも緊張します。たとえ学力が高くても、ガチガチに緊張すれば力は発揮できず、合格は遠ざかるばかり。そうならぬよう、緊張感あふれる雰囲気の中での試験に慣れることが必要です。そのための最高の機会が模試なのです。問題を解く際の時間配分や見直しの仕方などの実戦経験を積むこともできます。

模試を合格につなげるための4つの鉄則

模試を100%活用するためには、次の4点が重要です。

【1】同じ主催者のテストを受ける

主催者が異なる模試では、全体の受験者層も変わります。これでは、偏差値や成績の推移を正確に把握できません。また、どの主催者も出題内容を年間通じて計画的に定めているので、コンスタントに受けた方が漏れや偏りもなくなり、効果的に実力を伸ばしやすくなります。

【2】「アウェイの会場」で受ける

「テスト慣れ」するためにも、緊張する状態で受けるのがベスト。入試本番では周囲は知らない人ばかりなのですから、模試もそれに近い環境で受けるべきです。塾内で受けられる模試をメインに考えている場合でも、電車に乗って行くような外部の会場での模試を何回か受けておくことをおススメします。

【3】「本番のつもり」で受ける

せっかく受ける模試なのに、いい加減な気持ちで受けるのでは、ただ問題集を解くのと同じこと。模試を受けるからには、毎回「これで合否が決まる」という気持ちで真剣に受けなければ意味がありません。

【4】受けるからには必ず復習する

何よりも復習は絶対に不可欠です。多くの受験生がおろそかにしていますが、あまりにもったいないことです。「良問の宝庫」である模試の問題を毎回しっかりと解き直し、「同じ問題が出れば次は満点」となるレベルまで繰り返すことで、確実に合格に近付けるのです。

時間とお金をかけて受けるのですから、できる限り有意義な使い方をしたいもの。中学受験の「三種の神器」のひとつである「模試」をどう活用するかは、合格・不合格を左右する極めて重要なポイントなのです。

※記事の内容は執筆時点のものです

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