中学受験ノウハウ 模試

中学受験の「模試」、5大メリットと合格につなげるための4つの鉄則

2022年4月03日 石井知哉

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中学受験において、「模試」は最も重要なツールの1つです。「指導者(塾、家庭教師)」「過去問」と並んで「三種の神器」と呼んでも過言ではありません。でも、「模試を受ける意味は?」「どうやって受ければいいの?」との疑問を抱くこともあることでしょう。そこで、「模試」について受験生・保護者が知っておくべきポイントをまとめました。

中学受験に向け模試を受けることの5大メリット

模試には、大きく分けて5つのメリットがあります。

【1】実力を正確に測れる

得点はもちろん、偏差値や順位、問題ごとの全受験者正答率も出ます。教科ごとに細かくデータが出るので、自分の得意・不得意が明確かつ客観的になります。これを基に学習計画を立てると効率が上がります。

【2】志望校の合否判定が出る

得点や同じ学校を志望する他の受験者の成績から予測して、合格可能性が算出されます。複数の学校について合格・不合格のシミュレーションができるので、受験校を選ぶための基礎データにもなります。

【3】勉強のペースメーカーになる

ほとんどの模試の主催者は年間に複数回の試験を実施しますが、その年間日程は事前に公表されます。試験日がはっきりしているので、そこが「小さな目標」になります。受験勉強は長期間に渡るため、中だるみしがち。そこで、模試を短・中期の目標とすることで、ペースやモチベーションの維持が可能です。

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石井知哉

石井知哉

  • この記事の著者

株式会社QLEA教育事業部部長。教育系Webサイト「School Post」を主宰。2000年、早稲田大学第一文学部 哲学科卒業。東京都の塾業界にて指導歴20年以上。現在は、東京都大田区で個別指導塾2校舎の教務・運営を統括する傍ら、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。豊富な実践経験に裏付けられた独自の理論とメソッドに基づき、小学校低学年から中・高・大学受験生、就職試験対策の指導にあたっている。幅広い学年・学力層・教科を対象に、個々の成長を最大限引き出す指導を得意とする。