中学受験ノウハウ 模試

中学受験の合否を分ける!? 模試を受けた後の「振り返り」と「解き直し」の仕方

2018年4月09日 石井知哉

中学受験のために欠かせない「模試」ですが、「受けておしまい」では、余りにもったいない。「受けた後」がとても大切です。

模試で大切なのは「振り返り」と「解き直し」

得点や偏差値、順位、合否判定といった「表面的な結果」に一喜一憂して終わるのはNGです。結果を踏まえて、「良かった部分→継続・発展」「悪かった部分→解決・改善」を通じ、合格に必要な力を養う。これが模試の目的です。そのために必要なのが

[1]振り返り:原因の分析
[2]解き直し:改善に向けた行動

の2つです。

模試を受けた後の「振り返り」の仕方

「振り返り」をする際のポイントは「結果の考察」と「誤答の分析」です。

【1】結果の考察

得点と偏差値の2つを確認し、最も低い教科からテコ入れをします。各教科の単元ごとの得点も細かく記されるので、苦手単元も明らかになります。また、その模試の問題ごとの受験者正答率も参考になります。

「正答率が高いのに自分は間違えている」という問題は最優先ですが、「自分も間違えているが正答率も低い」という問題は差がつかないので、後回しにして構いません。

結果の考察は親子で取り組みます。その際親は、結果が悪いと小言の1つや2つ言いたくなるかもしれませんが、グッとこらえることが大切です。過去の結果について責めてもプラスにはなりません。「点数が低い=伸びしろがある」とポジティブに受け止めて、「次はどう上げるか」を考えましょう。

【2】誤答の分析

採点済み答案の控えから不正解の原因を分析します。「鉄は熱いうちに打て」というように、記憶の新しい試験直後に自己採点とあわせて行うのがベストです。お子さんと一緒に答案と問題を見ながら、誤答を以下の3つのランクに分けてください。

■Aランク
ケアレスミス
(解答欄の記入ミス、設問の指示に従っていない、など)

■Bランク
わかっていたのに間違えた問題
(計算ミス、知識のど忘れ、など)

■Cランク
歯が立たなかった問題
(解き方がわからない、習っていない範囲の内容、など)

解決・改善が短時間で簡単に済む順にA→B→Cです。

Aランクは、普段ならできる問題を間違えたわけですから、「問題をよく読む」「見直しを丁寧に行う」ことを徹底すれば解決できます。

Bランクは、まだ充分に知識として定着していない問題ですから、「反復練習をする」ことが最善の改善策です。

Cランクは、わからない問題ですから、「解説を熟読する」「教科書や参考書で調べる」「塾の先生に質問する」ことでしか改善できません。

「なぜ間違えたのか」「どうして失点したのか」が明らかになれば、次の模試までの具体的な勉強内容が明確になります。

「漢字を間違えなかったら、あと4点は取れたよね」「計算ミスがなければ、10点はとれそう」など「たら・れば」も大いに結構。次回の模試へのモチベーションになるよう、お子さんをうまく励ましながら取り組みましょう。

模試を受けた後の「解き直し」の仕方

「次回の模試が同じ問題なら次は満点を取れる」というレベルを目指して、繰り返します。模試の解き直しをする際のポイントは次の3つです。

【1】問題と結果はファイリングして保管する

良問の宝庫である模試は「宝の山」。紛失などもってのほかです。結果もきちんと保管しておきましょう。子供はえてして物の管理が苦手ですから、親もサポートしながら、クリアファイルなどで管理・保管しましょう。

【2】模試の復習ノートを作る

専用のノートを教科別に用意し、見開きで使います。左のページには間違えた問題のコピーを貼り、それに対応して右ページに解き方や必要な知識を書きます。国語の場合は縦書きになるので、左右が逆になります。

【3】反復練習を積み重ねる

前述のB・Cランクの問題を中心に、自力で正解できるようになるまで、徹底的に繰り返します。次回の模試までに最低2回、できれば3回は解いておきたいところです。計画的にコツコツと進める必要があります。

「振り返り」と「解き直し」で差がつく

模試を受けた後、正しい方法で「振り返り」と「解き直し」をしている受験生・保護者は実は多くありません。

塾や習い事、家庭学習などに忙殺されてしまい「漫然と受けるだけ」になりがちなのが実情です。逆に言えば、模試を受けた後は、ライバルに大きな差をつけるチャンスなのです。模試の「振り返り」と「解き直し」で合格に必要な力を着実につけていきましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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