私立校と公立校の違いとは? 5つの要素で徹底比較!
中学受験を考える際は「私立にするか? 公立にするか?」という選択に一度は迷うもの。学費の面で考えれば公立の方が安いのは当然としても、そのほかの面での違いがわからないことには決めようがありません。そこで、今回は私立校と公立校※の違いを詳しく解説していきます。
※本記事の「公立校」は「公立中高一貫校」を指します
Contents
学校選びで最も重視すべきは「子供の成長度」
教育は成長を導くためにあるので「この学校で過ごす3年間ないし6年間でどれだけ成長できるか」という視点で考えるべきです。そこで、子供の成長度を左右する、
[1]校風
[2]学習指導
[3]進路指導
[4]課外活動
[5]設備・施設
の5つの要素から、私立校と公立校の違いを見ていきましょう。
私立校と公立校の違い[1]校風
※画像はイメージです
私立校の校風
どの学校にも独自の「建学の精神・理念」があります。これに基づき「人間教育」に力を入れる学校が多いようです。特に仏教やキリスト教の精神に基づいた教育を実践している学校では、「他者との関わり方」や「社会貢献」などのテーマで卒業後を見据えたキャリア教育を行うことが多く見られます。
校則は厳しい学校が多いですが、緩やかな学校もあり、千差万別です。昨今は共学が主流ですが、建学以来の伝統に基づき、男子校・女子校を維持する学校も健在です。
公立校の校風
あくまで「公教育の中立性」を打ち出しているため、特別際立った特徴を打ち出すことは多くありません。
公立中高一貫校が制度として発足してまだ約20年。長い間の伝統に培われた「学校の文化・風土」というものが形成されるにはもう少し時間が必要かもしれません。校則は私立校に比べて緩やかです。そして、原則として共学です。
私立校と公立校の違い[2]学習指導
※画像はイメージです
私立校の学習指導
入試難易度が授業内容に直結します。学力別にクラス編制を行う学校も多く、1クラス30名前後となることが多いようです。生徒数に対する教職員数が多く、目が行き届きやすい体制が整っています。
大学受験を見据えた前倒しの授業進度や「アクティブラーニング」の導入にも積極的で、従来の教科の枠にとらわれない「教科横断型の授業」や、英語を使って他教科を教える「イマージョン授業」など、学校独自の授業も様々に用意されています。土曜授業や補習、夏休み・冬休み中の講習は多くの学校が実施しています。
公立校の学習指導
大学受験を視野に入れて入学当初からハイペースに進むカリキュラムが設けられています。中学校で学習する内容は2年生のうちに終わらせ、3年生からは高校の学習内容に入る学校が多いです。生徒のプレゼンテーションやディスカッションを中心に「アクティブラーニング」を取り入れた授業も増えてきました。夏休みや冬休みには講習を実施する学校もあります。
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