学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小4国語/物語文】「えっ?」と「えっ!」の違いって? 登場人物のセリフに注目しよう|中学受験のツボ[国語編]

専門家・プロ
2023年1月28日 住岡大輔

0

こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

お子さんは、物語文が苦手ですか? それとも得意ですか?

苦手な子の場合、心情理解や比喩表現でつまずくことが多いかと思います。一方、得意な子の場合には共感力が高く、主人公の視点に立てることが多いです。

そこで今回は、登場人物の心情や性格を読み解くうえで“大事なカギ”となる「セリフ」に注目します。セリフを理解すると表現理解の幅が大きく広がるので、5年生に向けての基礎固めにも最適ですよ。

セリフから受ける印象の違い

まずは、セリフから受ける印象の違いを見ていきましょう。

たとえ次のセリフはすべて「えっ」ですが、記号を変えるとニュアンスが異なりますよね。

「えっ」
「えっ……」
「えっ?」
「えっ!」

筆者は、必要のない表現はしません。その表現方法には必ず意味がありますし、その表現でなければ伝えたい内容がうまく伝えられない、と考えています。

つまり同じ「えっ」であっても、その表現方法が違えば、そのセリフで伝えたい意味合いは異なるということ。

では、それぞれの「えっ」について補足して解説します。

「えっ」

「えっ」という表記は、シンプルな驚きを表しています。

自分では気づかなかった何かを指摘されたとき、突然声をかけられたとき、などが当てはまります。

「えっ……」

「えっ……」については、

続きは会員の方のみご覧いただけます

0
住岡大輔

住岡大輔

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。