中学受験に役立つ! 歴史マンガの活用メリット

2018年7月30日 朝倉浩之

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歴史マンガは絵もカラフルで思わず手に取ってしまう方も多いのではないでしょうか。中学受験勉強における歴史マンガ、3つの活用メリットをご紹介します。歴史マンガを活用するメリットは、次の3つがあげられます。 [1]学習内容がイメージしやすくなるので理解が進む [2]塾の進度や学年に関係なく歴史を学習できる [3]歴史を一連の流れで学ぶことができる

学習内容をイメージしやすく理解が進む

中学受験の勉強に限らず、人間はイメージしにくいものに対しては理解も進みにくいものです。歴史は体験していないことを学習します。そのため、なかなかイメージが難しい部分があります。 地理や公民の分野であれば子供たちが現在生活している時代の学習が多く、イメージしやすいために理解が進みやすいです。子供たちがテレビなどで国会議事堂の様子や全国の天気予報を見ていることを考えれば、政治や地理のほうがイメージが湧きやすいと思います。 しかし、歴史の学習はそうはいきません。そこで歴史マンガが活躍します。歴史マンガには時代ごとに人々が住んでいた家、着ていた服、どんなものを食べていたのかが、描かれています。文章だけだとなかなか理解しにくい内容も、歴史マンガによってイメージできるようになり、理解が進みます。

塾の進度や学年に関係なく歴史を学習できる

歴史マンガ学習法の2つめのメリットは「塾の進度や学年に関係なく歴史を学習できる」ところ。大手学習塾の場合、5年生の9月から歴史の学習をスタートすることがほとんどです。 しかし、入塾のタイミング次第では未習分野が出てきてしまい、理解が難しく授業についていけなくなることもあります。最悪の場合、歴史や社会を嫌いになってしまいます。そうならないために塾の授業進度に追いつくための学習として歴史マンガを活用するのは有効です。必要な時代を選んで学習することも可能なため、効率的に学習をすすめていくことができます。 また、低学年のうちに歴史マンガで先取り学習をすると、地理の学習に対しても興味を強くすることができます。歴史マンガにはイラストの中に地図があり、歴史上の人物が生まれた場所や、実際に戦いがあった場所などを説明しているからです。 たとえば、源頼朝の伝記マンガを考えてみます。頼朝が幕府を開いたのは鎌倉です。そこから関連して、鎌倉が関東地方の神奈川県にあること、そこに大仏があることもあわせて学習することができます。同じように江戸時代末期のことを歴史マンガで学ぶと、ペリーが黒船で浦賀に来航する場面が出てくるでしょう。浦賀が鎌倉と同じ神奈川県にあり、海に面していることがイメージできるようになると、そこから京浜工業地帯がさかえた理由へとつながっていきます。 このように、歴史マンガでの学習をきっかけとして、地理の学習へとつなげていくことができるわけです。

歴史を流れで学ぶことができる

大手学習塾の場合、6年生の夏休み前までで地理、歴史、政治すべての分野を学習し終えます。その時点でひと通りの学習を終えてはいますが、やはり弱点分野があるはずです。6年生の夏休みは弱点分野をもう一度復習するのにちょうどよい時期。歴史が苦手な場合には歴史マンガを活用することをおすすめします。「日本の歴史」などの通史の歴史マンガをいちばんはじめから読むことが、古代から近現代へつながる一連の流れとして歴史を理解していくことにつながります。塾の授業で学習している事項をもう一度復習することで理解が深まり、知識の定着が図れます。 また、特定の時代だけを復習したい場合にもピンポイントで時代を選んでの復習が可能となります。時代ごとのみならず、人物別にも学習していくことができるところも歴史マンガの強みといえるでしょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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