中学受験ノウハウ 中学受験をするかどうか

難関中学合格に一歩近づくためのポイントとは?

2018年8月22日 松中律帆

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難関中学の入試は倍率3倍以上になることがざらにあります。そこで、難関中学合格相当の実力をつけ、少しでも合格の可能性を高めるためのポイントを紹介します。

難関中学とはどのレベルの学校を指すのか?

難関中学とひとことで言っても、「偏差値○以上が難関校」というような明確な基準があるわけではありません。というのも、模試や塾によってそれぞれの学校の合格の目安としている偏差値は異なっており、場合によっては同じ学校でも10以上偏差値に開きがある場合もあるからです。

ただ、合格に必要とされる偏差値が違うとはいえ、難易度順に学校を並べたときの順位に大きな差はありません。「偏差値ランキング上位の学校」というのが難関校の定義と考えてよいでしょう。

難関中学合格に必要なこと

それでは、難関中学合格のためには何が必要かをお伝えしていきましょう。

難関中学合格に必要なこと1 ―― 読解力・発想力・思考力を鍛える

難関中学の入試問題のレベルは非常に高く、単に知識を蓄えるだけでは解けない場合が多くあります。必要なのは、その問題で「何を問われているか」を適切に読み取る読解力、論理的な思考力、そして自分の持っている知識をつなぎ合わせて解答を導く発想力です。

これらは「センス」と言われることもありますが、持って生まれた才能がすべてというわけではありません。問題を解いていくなかで「どこに正解の糸口があるのか」を探す訓練を積んでいくことが必要となります。

もちろん、前提となる知識は必要ですから、暗記もしなければなりません。つまり、暗記に加えさらに前述の3つの能力の獲得をめざす必要があるということになります。

難関中学合格に必要なこと2 ―― 合格実績が高く、本人に合う塾

上記の力を身につけるには、大きな労力を要します。したがって、受験指導のノウハウが豊富な塾に通わせることが重要です。また、塾に通って勉強をするのは受験生本人ですから、子供のモチベーションを維持できるような環境を選んであげることも必要です。

小学生が解く問題とはいえ、中学入試の問題は非常に難しいです。親が勉強をサポートできないケースは多々あるでしょう。勉強を見てあげるのが難しいようなら、質問対応などにおいて面倒見のいい塾を選ぶことも大切です。

難関中学合格に必要なこと3 ―― 本人の自主性

親や塾のサポートがあるとはいえ、子供が自分から進んで学習する姿勢は必要になります。

たとえば、宿題としてどのくらい勉強すればいいかは指示されていたとしても、それを家にいる時間の間でどうこなすかはある程度まで子供自身で決められなければなりません。

「夕飯までの間にここまで予習を進めよう」など、自分でペースを作れるようになるのが理想でしょう。

もちろん、親がつきっきりで全部管理する、という方法もあります。ですが、それでは中学入学後、親の手が離れた際につまずきかねません。

子供が自分から机に向かう習慣をつけることが大切になります。自分から机に向かい、一定時間集中する癖は、入試本番でも必要となりますので、ぜひ早いうちに身につけましょう。

また、難関中学入試は問題解決を図る力を試す問題が多いので、問題に対して自ら取り組む姿勢が必要になります。

漫然と問題を解くだけでなく、「間違えた場所はどこ?どう考えればよかったのか?」と探求心をもって勉強できるようになれるとよいでしょう。

はじめのうちは慣れないでしょうから、親が考え方を誘導してあげる必要があります。考え方が身につけば自分でできるようになるので、それまでは定期的に声がけしてあげてください。

難関校合格のための努力をするのは本人

難関校に合格するために必要なことを、3点に紹介しました。勉強をかさねて受験し、合格した学校に入るのは子供自身です。

心配してあれこれと口を出したくなる気持ちはわかりますが、保護者の役割はサポートであると割り切り、できるだけ子供が自分から受験に対して努力できるようにしてあげましょう。自ら努力して難関校合格をつかみ取った経験は、きっと子供にとって将来の糧となるはずです。

※記事の内容は執筆時点のものです

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