中学受験ノウハウ 親の関わり方

【中学受験】やる気が低下した場合の対処法

2018年9月14日 稲石加奈

中学受験は長い道のりです。小学3年生、遅くとも5年生から受験勉強を始め、受験が終わるまでひたすら勉強に励まなければなりません。それだけの期間、やる気を維持するのはとても大変なことです。実際、多くの子供が集中できない時期を経験します。では、そんなときどうすれば再びスタートを切ることができるのでしょうか。中学受験においてやる気が低下した場合の対処法を紹介します。

やる気が出ない原因

悩みは子供の数だけあるものですが、ここでは典型的な例を紹介します。

成績が上がらない

一番多いパターンです。とりわけ受験期が近づき競争が激化してくると、成績を上げるのが難しくなり、精神的に大きな負荷がかかる傾向があります。

受験の意義がわからない

親の意向で受験を始め、流されるまま勉強してきた子供によく見られます。

友達と遊びたい

通っている小学校には、受験をしない子供も大勢いるでしょう。受験勉強の影響で友達と疎遠になってしまえば、勉強が嫌になるのも当然です。

やる気を取り戻すための対処法

問題を解決しないまま、無理に勉強を続けさせても長くは続きません。子供としっかり向き合い、原因について親子で考えましょう。

成績を上げるために現状を見直す

努力しているにもかかわらず成績が上がらないのであれば、学習計画や勉強法を見直すべきでしょう。効率的な取り組みができているか、そこで必要とされるのが取捨選択。たとえば、苦手な単元にかかりきりでは時間が足りなくなります。志望校の出題傾向を分析し、優先順位が低ければ切り捨てなければなりません。また志望校対策を優先するあまり、傾向の異なるテストで点を落とした場合、心配しなくてもよいと子供に伝えてください。そうした判断は子供だけでできるものではありません。塾講師や家庭教師、親が連携しサポートをしてあげてください。

受験の意義を共有する

中学受験は親のリードで始まることが多いです。スタート時点はそれでよいとして、問題はその後、子供の同意を得たかどうかです。受験をすると、どういうメリットがあるかについて、親は子供に伝えねばなりません。またその際にはデメリットにも言及しましょう。デメリットを踏まえても受験には価値があると子供に伝え、覚悟を共有すべきです。自分の言葉だけで足りないようであれば、塾や家庭教師にお願いするのもよいでしょう。志望校を見学できる機会があれば、親子ともに参加してみてください。将来のビジョンを持っている子供はやる気を出せるものです。

人間関係に配慮する

毎日塾に通い勉強する生活を送っていれば、友人関係が疎遠になってしまっても無理はないでしょう。受験をしない友達とは話が合わないと割り切って、受験仲間との関係を最優先にする子供は少なくありません。その一方、学校の友達と仲良くできないのが辛くてたまらない子供もいます。

子供が受験勉強より友人関係を優先したいのであれば、親はその気持ちを汲んであげなければなりません。まずは少し遊ぶ時間をつくってみてください。一時的な対応で子供が元気になれないのなら、問題は深刻だということです。受験するかどうか自体を再検討しましょう。

子供が思い詰めていないかを日々チェック

ストレスと戦って受験合格に向けて努力するのは子供たちです。親は、子供が思い詰めていないかどうかチェックし、子供が前向きに学習できる環境を整えてください。頭ごなしに「勉強しなさい」と叱るのは逆効果。行き詰まっている子供には、解決の糸口を提示してあげましょう。もちろん親だけで背負い込むことはありません。塾や家庭教師と連携すれば、きっとよりよい解決策が見つかるはずです。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。