学習 時事問題

時事問題対策。普段からニュースについて話し合う習慣をつけておこう

2018年11月07日 花里京子

「苦手科目の克服」「過去問をやらなくちゃ」。入試が近づくといろいろと焦るものです。そんな慌ただしさのなか、つい忘れがちなのが時事問題です。毎日の生活のなかで、いかに社会に関心をもって暮らしているかがカギとなります。

時事問題は重要

時事問題は8割超の学校で出題されているといわれています。中学受験において、時事問題は当たり前になってきているのです。

後回しにしがち

時事問題は「学習のやり方がわからない」「他の苦手を克服するほうが先」という理由で、後回しにされがちです。しかし、後回しにしてしまうと、直前になって余計に手がつけられなくなってしまう可能性が大きいです。

記述問題が増えた昨今の時事問題では、暗記だけでは対応できないものもあります。中学受験を意識し始めたら、普段からニュースに触れ、そのことについて考えるようにしておきたいものです。

時事問題が出題される意味

時事問題が出題される背景には、受験生の好奇心を見極めたり、それまで学んできたことの応用力を見たりと、さまざまなねらいがあります。

現代社会に起こっている問題を身近なものとしてとらえ考える力は、中学入試だけでなくとも必要な力なのです。

学校は社会の一員でもある受験生に、「社会に関心をもってほしい」「自分自身で考え、問題意識をもってほしい」との思いから、時事問題を出題しています。

時事問題の傾向と予想

時事問題にはある程度傾向があります。そのテーマや傾向を紹介しましょう。

時事問題の出題テーマ

時事問題は主に政治・社会・自然災害・人物といったカテゴリーから出題されます。

2018年は衆議院総選挙や天皇退位特例法、トランプ大統領の誕生やイギリスのEU離脱など大きなニュースから出題されました。また、「世界遺産」もよく出題されるテーマです。

さらに、「◯周年」というくくりも時事問題には扱われやすいようです(2018年は明治政府誕生から150周年など)。「◯周年」は入試が行われる年を基準にするので、2019年の入試は「2019年に◯周年を迎える」事柄になりそうです。

また、かつては用語を入れるだけの出題形式だったのですが、近年は受験生自身の考えを述べたり、グラフや資料を読み取るなど、最近は思考力が問われる問題が多くなっています。

2019年入試で注目のテーマ

2019年のテーマを予想すると、政治では史上初の「米朝首脳会談」が挙げられます。また、酷暑が続いた夏、台風や豪雨、地震など自然災害も頻発しましたからニュースを確認しておく必要があるでしょう。

人物では、ノーベル賞関連も取り上げられやすいトピックス。2018年はノーベル生理学・医学賞を日本人が受賞しましたよね。

さきほど例に挙げた「◯周年」の出題傾向でいうと、平成が終わる2019年は昭和が終わって30周年、平成になってから30周年。「天皇」や「平成」という時代もテーマになりそうです。

また、一般人による月旅行も現実味を帯びているいま、2019年は人類初の月面着陸から50周年という節目の年でもあることにも注目しておきましょう。

ただ、ここで紹介したものはあくまで予想です。ふだんからニュースに興味をもち、アンテナを張って過ごすことが理想です。

時事問題の対策

実際に、時事問題対策はどうすればよいのでしょうか? 家庭でできる対策を知っておきましょう。

時事問題対策の参考書

大手進学塾や出版社から出ている参考書のタイトルには『重大ニュース』という言葉が入っています。これには出来事やニュースなどが編集されており、予想問題もあります。

参考書は、時事問題の出題傾向をつかむのにピッタリでしょう。何冊か類書があるので、中身を見て、どれがお子さんにとって使いやすいのかを考えながら選んでください。

新聞社と塾のコラボサイト

進学塾と新聞社がコラボした時事問題対策のサイトも役立ちます。

SAPIXの「じじもんScrum」は読売新聞の記事を使って、塾の先生がニュースの読み方や時事問題への取り組み方を教えてくれます。SAPIXに通っていなくても、誰でも利用することができます。

日能研には塾生のみが見られる「毎日能研」があり、こちらは毎日新聞とコラボしています。日能研に通っている受験生はこちらを活用してみてください。

朝日小学生新聞や読売KODOMO新聞など、小学生向けの新聞も昔から活用されています。「一般の新聞だと難しそう」という3、4年生には、この小学生新聞から時事問題に親しむのもよいでしょう。

親子で取り組む時事問題対策

家庭では、普段からニュースや新聞を見て、親子で話し合うことが重要です。「これってどういう意味?」とお子さんが質問してきたら、答えるようにしましょう。また、ニュースに対する見方で、親子で意見が異なることも出てきます。そんなときは儲けもの。いまの時事問題は、意見を深く掘り下げる記述式も多くなっているので、お子さんが多面的なモノの見方を学ぶ絶好の機会ととらえましょう。

入試直前でも間に合うの?

参考書を中心とした学習ができるので、入試が近づいてしまっても、間に合わないことはないでしょう。ただ、思考力が問われるのが最近の出題傾向ですから、やはり積み重ねが肝心です。

普段から社会の動きに対して、お子さんが「なんだろう?」「どうして?」「私たちにできることは?」など好奇心や当事者意識をもって見られるよう、親御さんもさりげなくサポートできるとよいでしょう。この社会に対する好奇心は、「学問の芽」にもなります。

おわりに

時事問題は後回しにしがちですが、直前期に慌てないようにしたいものです。普段から親子でニュースについて話し合えるのがよいでしょう。ニュースについて話し合うことは、コミュケーションになりますし、わが子の成長を直に感じられます。

※記事の内容は執筆時点のものです

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