安い学費で高い進学実績を誇る都立の中高一貫校 (1ページ目)


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中高一貫校は、中学で行なわれる教育と高校で行われる教育を一体的に行う学校のことです。一般的に中高一貫校といったときにイメージされるのは、「中等教育学校」「併設型中等一貫教育校」と呼ばれる、中学と高校が密接な関係をもっている学校ですが、東京都内には都立のこのタイプの中高一貫校が10校あります。今回は、この「都立の中等学校・併設型中高一貫教育校」についてご紹介します。

都立の中高一貫校は10校

学校には、その設置者の違いにより、「国立」「公立」「私立」の区別があります。東京都の場合、公立校は中学校であれば市区町村立、高校は都立となるのが基本です。では中高一貫校はどうなのかというと、東京都にある11の公立中高一貫校のうち、10校が都立の学校。九段中等教育学校だけが千代田区立の学校となっています。そして都立の中高一貫校のうち、同じ校舎で一貫教育を行う中等教育学校が5校、中学と高校が併設されている「併設型中学」が5校となっています。

都立の中高一貫校にはどんな学校がある?

都立の中高一貫校で特に有名なのが、文京区にある『小石川中等教育学校』でしょう。1918年に東京府立第五中学校として創立され、のちに東京都立小石川高等学校と改称された伝統校で、東京大学をはじめとする国立大や慶應義塾大学などの難関私立大学への高い合格実績がありました。2006年に中等教育学校に改編されて東京都立小石川中等教育学校となりましたが、前身校の伝統を引き継ぎ、水準の高い教育を行なっています。

都立の中高一貫校の特徴は?

都立の中高一貫校を目指すのなら、まずその特徴を把握しておきましょう。あらかじめ特徴を知っておくことで、お子さんに合った学校選びをすることができます。

都立の中高一貫校は進学率が高い

都立の中高一貫校は、もともと各地域のトップ校・次ランク校を前身としているため、進学率の高さ、有名大学への合格実績が特徴です。大学受験対策というと私立の中高一貫校のほうが熱心に行われているイメージがありますが、都立の中高一貫校も上位の実績を残しています。

公立校なので学費が安い

都立の中高一貫校は、「学費の安さ」も特徴です。公立学校は、私立校へ通う場合に学費の多くを占める授業料を支払う必要がありません。そのぶん、学費は安く済みます。教材費など、授業料以外に必要になる費用も、一般的に公立校のほうが私立校よりも安く済むと考えてよいでしょう。

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