「応用力がない」を克服できる? 初見の問題を解決できる思考力を鍛える方法5選
中学受験生が勉強を進めていくと、多くの場合、壁にぶつかります。その壁とは「応用力がない」です。基本的な問題はできるのに、初めて見る問題となると手が止まり、頭が真っ白になって、何もできなくなってしまう……。こうした経験が多くの受験生を苦しめます。
では、応用力を身につけるにはどうすればよいのでしょうか? そもそも「応用力」とは何なのでしょうか? 今回は、保護者が、「応用力がない」状態に悩む受験生をサポートするためのコツを紹介します。
Contents
初めて見る問題を解決する「応用力」とは何か?
「応用力とは天才的な閃きだ」「地頭の良くないと応用力が身につかない」などと考える受験生や保護者がいます。しかし、これらは、「応用力」という言葉に対する誤解です。
「応用力」の意味を辞書で調べると、「すでに得た知識を使って、新たな事柄に対応する力。与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する力。」(デジタル大辞泉/小学館)とあります。応用力とは、持って生まれた才能ではなく、手もとにある知識や情報を組み合わせる能力です。これなら、訓練次第で伸ばすことができるでしょう。
受験生の応用力を鍛えるために保護者ができること5選
応用力の意味がわかったところで、次に考えるべきは、応用力の鍛え方です。今回は、受験生の応用力を鍛えるために保護者ができることを5つ紹介します。
1)さまざまな事柄の同じ部分に着目させる
さまざまな事柄の同じ部分に気づけることが応用力の前提となります。初見の問題でも、過去に解いたことのある問題との共通点を見つけられれば、過去に使った解法を適用できるからです。共通点を見つける力は、日ごろの問題演習時に、保護者が「昨日解いたつるかめ算と今日解いた速さの問題のどこが同じだと思う?」などと問いかけることで鍛えられます。
2)答に至るプロセスを説明させる
応用力は、公式当てはめをくり返すだけでは伸びません。それぞれの公式や解法を支える原理や理屈に目を向けさせ、子供にしっかり考えさせることが大切です。そのためには、保護者が「2と3をかけたのはどうして?」「線分図のこの部分は何を表すの?」などと質問し、答に至るプロセスを子供に説明させると良いでしょう。
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