中学受験ノウハウ 出願から入試本番まで

普段通りに明るく受け答えができればOK! 中学受験の面接のポイント【子供編】

2018年6月07日 鈴木恵美子

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中学受験の選考では、筆記試験に加えて面接を行う学校があります。小学生にとっては緊張する場面ですが、面接の出来は合否に関係するのでしょうか。また、気をつけた方がよいポイントは何でしょうか。キャリアアドバイザーとして多くの親子と面談を重ね、自身も娘と二人三脚で中学受験を乗り越えた花時弥生さんが、体験を元に本音でお答えします。

合否にはほぼ影響はなし。きちんと受け答えができれば十分

中学入試で行われるのはほとんどが個人面接。一部、親がひとり同席する場合や、子供数人によるグループ面接を実施する学校もあります。そして合否への影響ですが、結論から言えばありません。子供が受ける面接が原因で落とされることはまずないと考えて良いと思います。

リラックスして臨ませるのが◎

学校側が子供を面接する意味は、その子がどんな子なのか、普段の様子を見ておきたいということ。ほとんどが「確認」と言ってもいいものです。ですから、あいさつができて、自分の名前が言えて、聞かれたことに対してきちんと受け答えができればそれで十分。答えの内容について「いい・悪い」と評価されるわけではありません。就職活動のような重要性はないので安心してください。

恥ずかしがりで極端に声が小さかったり、うつむき加減だったりするとマイナスの印象は与えますが、それが不合格の原因にはなりません。1、2回ほど予行練習をする塾もあるようですが、子供に対して余計なプレッシャーを与える必要もありません。あくまで普段通りの自分で、リラックスして臨ませた方がいいと思います。

面接対策はなくても、子供のアシストはできます

私は面接そのものへの対策は必要ないと思っていますが、娘の中学受験では、負担をなるべく軽減する工夫をしていました。そのひとつが早い受験番号を取ることです。

受験番号で面接を早く終えられることも

入試期間が始まると、連日試験が続くことがあります。面接は筆記試験の後に行われることが多いのですが、翌日また試験があることを考えれば、なるべく早く終えて帰宅させてあげたいですね。実は、ほとんどの学校で面接は受験番号順に実施されます。ですから、受験番号が早ければ、早くに面接を終えて帰ることができるわけです。

そこで願書受付では極力早い番号を取れるように頑張りました。提出の日は早朝から出かけましたし、郵送の場合は、学校に一番近い郵便局まで行って投函しました。24時間営業の郵便局で、日付が変わると同時に消印をもらったこともあります。娘と一緒に頑張るため、親としてできるだけのことはしようと思っていましたね。

面接を難しく考えすぎないこと!

中学受験の面接はあくまでも、本人確認と常識的な対応ができるかの確認程度と考えてよいでしょう。ですから、必要以上に取り繕ったり、プレッシャーを感じさせたりすることはないのです。むしろ試験中は、子供の体調とメンタルの管理に注力した方がいいでしょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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