中学受験ノウハウ 通塾の悩み

テストで急に成績が落ちた! その原因と対応

2019年2月05日 稲石加奈

中学受験に向け塾に通う子のなかには、テストで急に成績が落ちてしまう子がいます。これまでは安定した成績だったのにも関わらず、急に成績が悪くなると、不安や焦りも募ることでしょう。対処法を探すためにも、まずはテストで成績が落ちた原因を特定することが必要です。急に成績が落ちてしまった場合の代表的な事例と対処法について紹介します。

テストで突然成績が落ちたときに考えられる原因とは

急に成績が落ちてしまう原因として、どんなことが考えられるのでしょうか。以下紹介します。

ケアレスミスをした

ケアレスミスを頻繁かつ継続的に起こす子供であれば、念入りな対策が必要です。しかしそうではなく、今回に限り解答欄をずらして記入していたなどの事例であれば、心配しなくても大丈夫でしょう

苦手な単元がメインだった

誰しも苦手な単元があるものです。そこが出題範囲のメインだった場合は、点数がとりにくくなるのは当然といえます。

優先順位を間違えた

特に算数でよくあるケースです。テストは、短時間で解ける問題から取り組むのが鉄則です。しかし、難易度を読み間違えて、時間を要する問題にかかりきりになってしまうと、ほかの問題に手が回らないまま終了時間を迎えてしまいます。受験において優先順位の判別は、合否を分けるといっても過言ではありません。

親にできる対応

成績が急に落ちた場合、むやみに子供を叱らないことが大切です。塾でテスト後に落ち込んでいる子の多くは、家に帰ると叱られるといいます。叱られ続けると子供は自己肯定感を失っていくものです。いずれ、親の顔色を窺いながら勉強するようになるかもしれません。それは勉強に対する主体性を失っていくことにつながりかねません。

もちろん、親には子供の受験をサポートする責任がありますし、一生懸命になって当然です。叱るべきときは叱らなければならない、という義務感もあるでしょう。しかし、テストは本番までに実力をつける目的で行うものですから、結果を叱るよりも、成績の下がった原因を特定し、改善する方に力を入れてあげてください。

塾にお願いしたい対応

苦手な単元で点数を落としてしまった場合は、克服できるよう塾に指導をお願いしましょう。テストの点数が悪かったこと自体はショックかもしれませんが、どこができないのか明確になることは、むしろ受験に向けての収穫です。

また、問題を解くにあたり、優先順位を間違えたのであれば、講師にどういう順で解くのが効率的かを教えてもらいましょう。

ただし、得意不得意は人によって異なります。どういう順で解くのが最も良いのかという最終的な判断は、子供の感覚に任されます。感覚を磨くには、一定数のテスト問題を解くことも必要です。

なお、試験の多くには、捨ててよい問題、いわゆる「捨て問」が含まれています。「捨て問」とは時間をかけても解けない問題や、正答率が著しく低い問題が該当します。

たとえばある中学校で、毎年最後に出す問題の正答率が極端に低い、といった傾向があった場合、わざわざ時間を割いてその問題を解く必要はないわけです。受験予定校の過去問の出題傾向を分析し、手をつける問題の優先順位を知っておくことは合格に不可欠です。

悪い結果も、次回につなげるきっかけに

成績が突然下がると、親としては何ごとかと驚かずにはいられません。子供が怠けていた、という可能性もありますが、突然点数が下がった場合、ほかの原因が隠れているものです。すぐに改善できるケースもありますし、そうではなく時間を要するケースもあります。原因を分析し次回に活かせるよう、対策を練り、子供の背を後押ししてあげることが大切です。テスト結果をきつく叱るのはやめて、次に結果を出すためにはどうすればよいか、子供や塾と相談してみてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。