狙えるところまできただけでも凄い!|桜井信一コラム「下剋上受験」

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2014年11月03日 桜井信一

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桜井信一ブログ『父娘の記念受験』で過去に掲載されていた記事から、一部を編集して掲載しています。この記事の内容は 書かれたものです。

今夜は「狙えるところまできただけでも凄い!」がテーマです。よろしくお願いします。

受験する学校というのは、背丈よりも少し上を選ぶ受験生が多くなると思います。

例えば小5のときに偏差値が55として、このままいけばA校は大丈夫そうだ。ところが、小6になり偏差値が60まで伸びてきた。するとB校がみえてきた。そのまま追い込んでいると、とうとうC校が狙えそうなところにきた。

しかし、ここが容易じゃない。

ちょっとだけ階段の踏面が抜けているのです。

ある程度の段までくると、ジャンプしなければ届かないのです。

しかし、ここまできたウサギちゃんの志望校は既にC校。C校を目指して頑張っているわけです。

合格する可能性が高くなってきたB校は、もう過ぎた話になった。いま見ている方向はC校なんです。

なかなか届かずヤキモキするでしょうけれど、よく考えると?

「狙えるところまできただけでも凄い!」のです。

ここを評価しないと、ジャンプできないどころかB校への満足感が少なくなってしまいます。親子でこれにハマってしまうと、良い受験かつ清々しい春を迎えることができなくなると思います。

振り返ると気付くぅ~。(-。-)y-゜゜゜
そのときは気付かない~。(-。-)y-゜゜゜

まあ、そういうもんです。(#^^#)

そもそも中学受験の入学試験問題は、塾に行っていない普通の小学生が解くと多くの子が目も当てられない点数になると思います。

実は、受験できるところまできただけでも大したものだと思いませんか。

振り返ると気付くぅ~。(-。-)y-゜゜゜
そのときは気付かない~。(-。-)y-゜゜゜

さらに高みを目指す向上心といえばカッコよく、欲が出たといえばカッコわるいだけで、普通に考えて普通はこのパターンまでくればC校を目指す子が多いでしょう。

もちろん最初からC校を狙える位置を保ち続ける子もいるでしょうし、この段まできてもB校への気持ちは変わらない子いるでしょうから、すべてがそうだとは言えませんが、私なんか欲張りですから、まず間違いなくC校を狙うと思います。

大学受験でもしこのパターンになれば、C校を狙う我が子を止めないと思う。しかし、ここで忘れないでおこうと思うのが少し前の場所にいた風景。

この時期、「狙えるところまできただけでも凄い!」ということを言葉に出すことはできないけれど、せめて表情には出してあげて、最後のぴょーーん!に期待したいと思ふ。(←最近覚えた古文風味)

 

せぇーのぉ!

ぴょーーーん!! (^^)!

お子さんの最後の踏ん張りを祈って……。

2014.11.3 am 0:00

桜井信一

※記事の内容は執筆時点のものです

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桜井信一

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オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

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