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雲の種類と名前や特徴まとめ 分類パターンと意味を整理しよう (1ページ目)

2018年5月22日 東荘一

国連の専門機関である世界気象機関(本部はスイスのジュネーブ)は、雲の種類として基本パターンを10分類しています。実際の空に基本パターンの雲だけが現れることは少なく、いくつかの雲が同時に存在することもあります。

たった10種類とはいえ、言葉の特殊性からなのか、すべてを覚えている人はほとんどいないでしょう。お子さんなら夏休みに触れる機会が多い、積乱雲を覚えている程度ではないでしょうか。

中学受験で雲の名前を問われることは少なく、出題されたとしても選択肢から選ぶ場合が多いと思います。完全に覚える必要はありませんが、雲の種類に関して得点につながるような知識を解説します。

雲の種類と名前や特徴~雲は大きく2つに分類されます!

積乱雲や高積雲など雲の名前から「雲」という言葉を除くと、「巻」「積」「層」「高」「乱」の組み合わせであることが分かります。はじめは単に漢字の羅列にしか見えませんが、言葉の意味を考えながら、雲の種類の名前を少しずつ整理してみます。

雲の種類と名前や特徴~10種類の名前と通称を並べてみると!

雲の種類の名前を、漢字の組み合わせ順に並べると、以下のようになります。カッコ内は左が読み方、右は通称です。

巻雲(けんうん、すじぐも)
積雲(せきうん、わたぐも)
層雲(そううん、きりぐも)
巻層雲(けんそううん、うすぐも)
巻積雲(けんせきうん、うろこぐも)
高積雲(こうせきうん、ひつじぐも)
高層雲(こうそううん、おぼろぐも)
層積雲(そうせきうん、くもりぐも)
乱層雲(らんそううん、あまぐも)
積乱雲(せきらんうん、にゅうどうぐも)

少し並べかえるだけで、かなり整理されたように感じると思います。また、雲の種類の名前と通称はまったく関連性がないこともわかります。ここから先は知識となりますので、意味を理解しながら読み進めてください。

雲の種類と名前や特徴~「対流雲」と「層状雲」

そもそも雲は、上昇気流によって上空に届けられた空気中の水蒸気が冷やされて、細かな水滴や氷の粒になったものです。雲の原因となる上昇気流には2種類あります。温暖前線でゆっくり上昇する気流と、寒冷前線で急激に上昇する気流です。原因となる上昇気流によって、雲は大きく2種類に分けられます。

急激な上昇気流によってできる雲は、面積規模が小さいものの縦方向(垂直方向)に大きく成長します(上図の左半分、対流雲)。ゆるやかな上昇気流によってできた雲は、面積規模が大きく横一面に広がっていきます(上図の右半分、層状雲)。

以上のように、雲の種類を発生する原因で分けると、「面積規模」や「広がる方向」の異なる2種類となります。ところが「雲の名前」と発生原因とは関係ありません。結論からいうと、どちらも「雲の高さ」と「雲の形」の組み合わせで決まります。

この記事の著者

京都大学工学部、東京大学大学院(工学)、世界最大の外資系コンサルティング会社の共同経営者(パートナー)を経て、教育業務を開始。業界最大手の中学受験塾で、小学3~6年生3000名以上の理科を担当し、習熟度に応じて幅広い学習指導を行いました。学習方法や各テーマの解説をおこなう、小学生向けサイト(偏差値アップの勉強法)を運営しています。以下のリンクからご覧ください。

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