
【中学受験】塾講師から見る「気が散りやすいタイプ」の子供の特徴とは
勉強時間は長ければよいものではありません。同じ時間勉強したとしても、集中力があるかないかで効率が変わってきます。そうはいっても、授業中は講師の話をずっと聞いていることができず、自習を始めても周囲の様子ばかりが気になってしまう、といったタイプの子供は少なからずいます。この記事では気が散りやすいタイプの子供にはどのような対応が必要なのか紹介していきます。
気が散りやすいタイプの子供に見られる行動
気が散りやすいタイプの子供は、授業中に講師から大事な説明がされていても聞き流してしまう傾向があります。講師から宿題の範囲を伝えられてもノートに書きそびれ、宿題をやってこないことがあります。またせっかく自習室に残っても、周囲のことが気になり、おしゃべりや落書きをして過ごしてしまうことも。テストでは長い文章題を読むのが苦手で、中途半端な理解のまま問題を解き始めてしまうこともあります。
気をつけたい点
気が散りやすいタイプの子供で注意しなければならない点は以下のとおりです。
自分の頭でノートにまとめる
気が散りやすいタイプの子供は、授業に対して受け身になる傾向にあります。ノートは板書を写すことを目的にとるのではなく、授業中に教わった内容を理解する気持ちをもって取り組みたいところです。中学受験生は塾に費やす時間がとても長く、帰宅後に最初から勉強し直す時間はなかなかありません。受験合格のためには、授業の集中度をいかに上げられるかが重要です。
宿題を忘れない
宿題を忘れると、当然勉強が遅れてしまいます。学年が上がるごとにスケジュールに余裕がなくなるため、溜まってしまった宿題を一気に片付けるのは難しいでしょう。計画的に取り組んでいくことが必要です。
自習室は有効に使う
勉強の効率を上げるために使われる自習室が、逆に非効率な時間を生み出していては意味がありません。勉強中に友達を巻き込んでおしゃべりをすることは、友達に迷惑をかけますしトラブルのもとになります。自習室で集中できないのであれば、自宅学習に切り替えましょう。
親にできること
気が散りやすい子供に「集中しようね」と伝えても、効果はなかなか見込めないでしょう。集中できる環境づくりに協力することが大切です。部屋が散らかっているようであれば、机周りを片付けさせましょう。
塾から帰ったらノートをチェックして、どんなことを勉強したかについて質問してみてください。ちゃんと理解できようになるためにはどうすればよいのか、子供が自分で考える機会が必要です。
何より、中学受験に対してビジョンを共有することが大切。「絶対に受かりたい」という気持ちがあれば、勉強に対する姿勢も変わってくるでしょう。
塾にも協力を求めてみましょう。塾は子供の成績を上げるのが使命ですから、保護者と連携して子供の学習姿勢の改善に働きかけてくれます。授業中、子供が集中していない様子が見られるときは、講師に声かけをしてもらい、子供が集中できる環境づくりをお願いしましょう。
また講師には宿題を黒板に板書してもらい、必ず子供に写させるように伝えるのもひとつの方法です。自習室を利用するときは、子供が時間内に解く単元を講師に決めてもらいましょう。長文の問題に嫌気がさしている様子なら、短めのものから段階的に挑戦するよう促してもらってください。
勉強に対する目的意識を明確にする
子供により学習に対する意識の高さに差はありますが、勉強に対する目的意識がはっきりすれば、自然に集中できるようになるケースが多いです。ただし、合格への意識が芽生えるのが遅いと受験に間に合いません。志望校を目指す理由、そして志望校合格のためにはどれだけの勉強が必要なのかを子供と共有しましょう。
※記事の内容は執筆時点のものです
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