中学受験ノウハウ 基礎知識

[首都圏大手塾別]中学受験をめざすなら知っておきたい組分けテストの特徴

2019年2月02日 稲石加奈

中学受験をめざして塾通いをする子供にとって、組分けテストは重要なテストです。同学年の受験生の中で、自分がどの辺りにいるのか、相対的な立ち位置を把握することができます。

組分けテストを行う目的

各塾が組分けテストを実施する目的は主に次の3つです。

① 生徒を学習レベル別に分け、指導を最適化する
② 相対的な立ち位置を把握し、志望校の選定に役立てる
③ 競争意識をかきたて、受験生のやる気を引き出す

組分けテストは出題範囲が広く、しっかり実力を養って臨まなければなりません。

[首都圏大手塾別]組分けテストの特徴

ここでは、首都圏大手塾の組分けテストの特徴を紹介します。

SAPIX(サピックス)の組分けテスト

SAPIXの組分けテストは3月、7月、1月の年3回行われます。明確な出題範囲はなく、テスト実施までに習った範囲すべてが出題範囲です。

SAPIXは大手塾のなかでも授業速度が際立っていますから、効率的な学習スケジュールを組み、計画的に勉強することが求められます。「宿題をやり切るのに精一杯で、復習にあてる時間が取れない……」ということがないよう、一週間のスケジュールを調整しながら学習を進めることが大切です。

なお、SAPIXでクラス分けに影響するテストは組分けテストのほかに「マンスリーテスト」があります。マンスリーテストはクラス変動の幅に制限が設けられていますが、組分けテストはクラス変動の幅に制限がないため、結果次第で一気にクラス落ちしてしまう可能性があります。

日能研の組分けテスト

日能研でクラス分けに影響するテストは、「全国公開模試」と「カリキュラムテスト」です。日能研に通う塾生や保護者が「カリテ」と呼んでいるのは、このカリキュラムテストのことです。

これらのテストはクラスごとに基準偏差値が設定されていて、全国公開模試の偏差値によって、クラスが上下します。さらにカリキュラムテストの結果もクラス分けに影響します。

全国公開模試は明確な出題範囲がなく、テスト実施までに習った幅広い範囲で出題されます。一方のカリキュラムテストには出題範囲があります。

日々の授業理解が第一で、つまずいた部分を先送りにしないことが大切です。授業を受ける、問題を解く、わからなかったところをやり直す、できなければすぐに質問に行く、というサイクルを確立しておくことが、得点力につながります。

四谷大塚、早稲田アカデミーの組分けテスト

四谷大塚と早稲田アカデミーの組分けテストは、授業で使用する「予習シリーズ」という教材ベースで実施されます。

「予習シリーズ」の内容は回ごとに分かれていて、1週間に1回のペースで進みます。そして5の倍数の回が、前4回(前4週)分の復習です。このタイミングで組分けテストをいます。

四谷大塚、早稲田アカデミー組分けテストはこの4週分の内容をしっかり理解できていれば、それなりに解けるため、比較的対策がとりやすいといえます。

「予習シリーズ」と、副教材の「演習問題集」を使って、これまで間違えたことがある問題を丁寧にやり直しましょう。応用問題レベルまで取り組んで理解を深めておくとテストで高得点が望めます。

スケジューリングと学習サイクルの確立が大切

組分けテストはモチベーションの点で重要なテストです。よい結果を出せれば達成感が得られ、自信がつきます。逆にいえば、長く結果が悪い状態が続いてしまうと、自信を失いがちです。組分けテストをバネにするには、授業でわからなかったことをすぐに復習しておく必要があります。

特に授業速度が速い塾では、宿題をするだけで精いっぱいになり、復習がおろそかになりがちです。学習サイクルを見直しながら、苦手科目を中心に復習する時間をとってください。

※記事の内容は執筆時点のものです

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