中学受験ノウハウ 親の関わり方

【中学受験】親が悩まされる人間関係の対処法

2019年3月07日 稲石加奈

子供が中学受験をめざすと、親の生活リズムやとり巻く環境は様変わりします。さらにやっかいなのが、人間関係の問題が生じやすくなることです。今回の記事では、「夫婦間」「ママ友間」「塾に通う保護者間」など、身近な人間関係で起こりがちな摩擦と対処法を紹介します。

中学受験における人間関係

中学受験をめざすうえで起こる人間関係の問題について、代表例を紹介します。

夫婦の関係

中学受験に向けて家族一丸となって突き進むなかで、夫婦間で衝突が起こってしまうこともあるでしょう。受験に対する夫婦それぞれの異なった思いから、お互いイラついてしまうことも。中学受験は親のサポートが必要ですが、やらなければならないことが非常に多く、夫婦どちらかに負担がかかると衝突につながりやすくなります。とくに共働きの場合は、うまく役割分担をしないと不公平感が生まれやすいので注意が必要です。

ママ友との関係

いわゆる「ママ友」のあいだでは、「学校の評判」「志望校のランク」といった情報を共有することが多いものです。子供の教育方針や成績、経済力の差など、家庭によって事情は異なりますが、ついほかの家庭と比べてしまい一喜一憂してしまうことがあります。

子供が通う塾の保護者間の関係

「本当に受かるのか」「この学校でよいのか」「この塾で大丈夫なのか」など、中学受験をまえにして悩みは尽きないですよね。そこで多くの方は情報を探すようになりますが、塾のお迎えで子供を待っているときに、保護者同士で世間話をしながら情報交換をすることはよくある話です。しかし、なかには他人の子供の成績にばかり強い関心を持つ親御さんもいます。送り迎えに行くたびに質問されてしまい、頭を抱えてしまうことも多いものです。

人間関係で悩んだときの対処法

中学受験の人間関係に悩んだときの、代表的な対処法を紹介していきます。

夫婦間で話し合い、分担を決める

子供が塾通いを始めるタイミングで、どちらがどんなサポートをするか、担当を決めておくとよいでしょう。平日は仕事で忙しいという場合でも、帰宅時間によっては送迎や宿題チェックを担当できる場合もあります。もしくは「土日担当」というように、曜日で役割を区切ることもできるでしょう。子供のサポートを夫婦で分担するのは、子供にとっても心強く、親子の関係性を深めていくうえで重要なことです。できる限り夫婦で力を合わせて、子供の中学受験勉強をサポートしてみてください。

ママ友間での受験情報の共有はほどほどに

仲がよいママ友同士であっても、相手の受験事情は深掘りしないことが鉄則です。質問された場合も、最低限の情報だけ提供するように努めましょう。そうはいっても、受験勉強は親にとってストレスにつながるもの。自分だけで悩みを抱えこんでいるのは辛いものです。中学受験とは関係のない友人に話を聞いてもらうなど、適度なリフレッシュを心がけましましょう。

塾に苦手な保護者がいる場合は、接触を回避する工夫を

送迎の際に苦手な保護者と顔を合わせてしまうなら、子供との待ち合わせ場所や、時間を変更するのもひとつの方法です。たとえば相手が塾の待合室に来るのであれば、塾の外で待機してみてはどうでしょうか。子供に自習室でしばらく勉強をさせて、送迎時間が被らないようにするなどの工夫もできます。

親自身のこころのケアも忘れずに                      

塾の送迎、スケジュール管理、宿題チェック、プリント整理、学校情報集め、塾弁づくりと、中学受験をめざす子供の親は大忙しです。さらに人間関係までこじれては、精神的に参ってしまいます。子供だけでなく、親自身のこころのケアも忘れず、わが子の受験をサポートしていきましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。