ツール

低学年の子供におすすめの知育玩具8選

2019年3月11日 稲石加奈

中学受験で塾に通い始めるタイミングは小学3年の2月です。本格的な受験勉強は塾に入ってからですが、低学年のうちから家庭でできることもあります。遊びを通して、学ぶ力を育んでおくことです。

そのためのツールとして、幼児から低学年を対象にした多くの知育玩具があります。知育玩具は理数系(算数・理科)の思考力を伸ばすものが多いですが、文系(国語・社会)の思考力を伸ばす知育玩具もあります。この記事では中学受験をめざす低学年の子供におすすめの知育玩具を、塾講師目線で8つピックアップして紹介します。

[理数系]おすすめの知育玩具4つ

理数系の知育玩具は、立体・平面図形を取り入れた玩具や、数にまつわる論理的思考を促す玩具、科学の知識を増やす玩具など、さまざまな玩具があります。おすすめの知育玩具は以下のとおりです。

「アルゴ」

学研ステイフルから出ている、有名なカードゲームです。片面に0~11まで書かれた、黒と白の計24枚のカードを使い、相手のカードの数字を当てていきます。「4人までプレーできる」と紹介されることが多いですが、カードの配り方次第では6人プレーまで可能です。数字を当てるゲームと聞くと単純そうに聞こえるかもしれませんが、実際にプレーすると記憶力や分析力をフル稼働させて臨まなければならず、非常に奥の深いゲームです。

アルゴは、数学オリンピック委員会、東京大学数学科学生有志、数学者ピーター・フランクル氏らによって共同開発されています。アルゴクラブという算数教室も全国にあるので、関心のある方は入塾を検討してみるのもよいかもしれません。

「賢人パズル」

エド・インターから出ている立体パズルです。7色のブロックを積み上げて、テキストに載っている図形を再現していきます。子供から大人まで遊べる、解き応えのあるゲームです。問題が56種類もあるため、飽きることがないでしょう。

一度クリアした問題でも、しばらく経つとやり方を忘れてしまうことがありますから、長く遊べるゲームといえます。立体図形は、中学受験算数で多くの子供がつまずく単元です。小さいうちから、あれこれと試行錯誤して遊ぶことで、立体的にものごとを捉える感覚を養うことができます。

「NEWたんぐらむ」

くもん出版から出ている平面パズルです。かわいいイラストが書かれた20枚のガイドボードが問題として用意されていて、7つの木製ピースを使ってさまざまな形をつくっていきます。イラストにはお魚の形などのシルエットがはめこんであり、そのシルエットにぴったり合うようにピースをあてはめていきます。20問すべてクリアしても、付属のガイドブックにさらに47問の問題が掲載されているので、飽きずに楽しむことができます。

「物理・原子 原子モデルカードゲーム」

アーテックから出ているカードゲームで、遊びながら元素記号や化学式を覚えられます。たとえば、水素のカード2枚と酸素のカード1枚が集まると、「水(H2O)」が完成し、ポイントをゲットできます。化学式が難しくなるほど、もらえる点数が上がっていくので、得点を競いつつ、さまざまな物質の化学式を幅広く覚えていくことができます。2~6人までプレーでき、子供から大人まで楽しく遊びながら勉強できるので、おすすめです。

[文系]おすすめの知育玩具4つ

ここでは、漢字や語彙を学べる知育玩具と、地理の暗記におすすめの知育玩具を紹介します。

「京大・東田式頭がよくなる 漢字ゲーム」

京大出身のパズル研究者、東田大志氏が考案したカードゲームです。小学4年生までに習う漢字が収録されており、「部首」「読み」「熟語」などの知識を活かして手札を減らしていくことで勝ち負けを決めていきます。中学受験で漢字の習得は必須ですが、なかなか覚えられない子供も多いもの。ゲームなら楽しみながら学べます。

「四字熟語あわせ」

東京・神保町のかるた専門店『奥野かるた店』から出ているカードゲームです。2枚のカードをつなげて四文字熟語をつくっていきます。使われている四字熟語は75個。漢字に苦手意識の強い子供でも、遊びを通して勉強できるのが魅力です。また「続 四字熟語あわせ」も出ていて、こちらも75個の四字熟語が出てきます。「続 四字熟語あわせ」では低学年で習う漢字と高学年で習う漢字が色分けされていて、より遊びやすいつくりになっています。

「くもんの日本地図パズル」

くもんから出ている日本地図パズルです。中学受験の社会では、日本地図を把握していないと解けない問題が出ます。たとえば「富士山がある県は日本のどこにあるか示しなさい」といった出題です。この場合、県名がわかっていても、日本のどこにその県があるかを把握していなければ得点できません。日本地図パズルで遊んでおけば、受験対策にもなります。

「るるぶ 都道府県いちばんかるた」

旅行書でよく知られているJTBパブリッシングが出しているカルタです。日本地図のポスターと、札の読み上げ音声が付録でついてきます。このカルタのポイントは、情報量と遊び方の多さです。カードには「各都道府県のシルエット、県庁所在地、人口、面積、お祭り、伝統工芸、全国で一番の要素」がびっしりと書かれていて、中学受験に必要な知識の宝庫です。さまざまな遊び方が用意されているため、簡単には飽きないでしょう。

低学年から身につけたい ―― 本に親しむ習慣

知的好奇心や文系の思考力を育てたいなら、実は知育玩具で遊ぶより先に取りかかりたいことがあります。読書習慣の定着です。読書は感性を豊かにしてくれるのはもちろん、読解力がつき、語彙力も増えます。読解力や語彙力は、設問の意図を正しく理解するために必要です。これらは一朝一夕で身につくものではありませんから、小さいうちから本に親しんでおくことをおすすめします。

知育玩具で知的好奇心を育くむ

知育玩具は勉強に大切な知的好奇心を育てるのにぴったりです。くり返し遊ぶ中で「もっとやってみたい」「もっと知りたい」という気持ちが涌いてきます。遊びを通じて体験したことが、学校や塾の勉強とつながっている。そのことに気づければ、勉強のとらえ方も変わってくるはずです。子供が気に入る知育玩具を探して、親子一緒に楽しみながら学んでみてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。