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四谷大塚の合不合判定テストの特徴とは。 気になる点をまとめました

2018年7月24日 あっぷー

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合不合判定テストは、40年以上の歴史がある四谷大塚主催の6年生向けの模試です。模試の信頼度は受験者数に大きく関係しますが、合不合判定テストの受験者数は首都圏最大規模。そのため、子供の立ち位置確認にはもってこいの試験です。また開催時期は例年4月・7月・9月・10月・11月・12月の計6回なので、受験までの偏差値推移をみるのにも最適です。

ちなみに配点は算国(各50分・各150点)、理社(各35分・各100点)になっており、4教科だけでなく3教科・2教科の受験も可能です。

合不合判定テストで気になる ―― 試験範囲はあるの?

合不合判定テストではテスト範囲は公開されません。そのため試験範囲がないテストだと言えるのですが、四谷大塚の公式サイトでは、『全6回 のテストで受験に必要な領域全てを網羅して出題される』となっています。

テスト範囲はないものの、一度出題された単元はあまり試験に出ないというタイプの試験。ちなみに過去問は、四谷大塚公式サイトでネット購入が可能な「週テスト問題集」に掲載されており、四谷大塚の塾生でなくても入手可能です。

合不合判定テストで気になる ―― 結果はどのくらいでわかるの?

模試ではできるだけ早く間違えた箇所のやり直しをしたいもの。そのためテスト後どのくらいで結果が分かるかは重要です。詳しくは四谷大塚の公式サイトに掲載されていますが、四谷大塚公式サイトにID登録済みであれば、テスト翌日には素点が閲覧可能になります(採点済の答案用紙がスキャンされてアップされます)。

偏差値等はテストから4日後にホームページ上で閲覧可能となり、結果資料は後日郵送されます。

四谷大塚主催の模試はおしなべて結果の公開が早いため、解き直しや復習などのフィードバックに役立つのが特徴です。

合不合判定テストで気になる ―― テスト形式は?

同じく四谷大塚主催のテストで有名な全国統一小学生テストはマークシート方式ですが、合不合判定テストは記述方式です。

解答用紙がウェブ上で閲覧可能なことからもわかるように、子供が書いた解答用紙は機械読み取りされています。そのためたまに聞くのが、解答用紙の文字が薄くて不正解とされてしまったという話です。

合不合判定テストは鉛筆使用が推奨されているので、普段から筆圧が弱い子供は注意が必要です。普段異常に「大きく」「はっきり」「ていねいに」を心掛けましょう。

合不合判定テストで気になる ―― 普段の模試と点数の違いはある?

四谷大塚生や提携塾生が多く受けているのが、5週に1度の公開組分けテストです。その組分けテストと合不合判定テストの偏差値傾向が違う場合があるのか気になる部分だと思います。

筆者宅の子供も公開組分けテスト・合不合判定テストとも受験していますが、息子の場合は公開組分けテストと合不合判定テストの偏差値は多少異なっていました。

息子の場合は、公開組分けテストよりも合不合判定テストの偏差値の方がよい傾向だったのですが、当然逆の子供もいます。

この差は、公開組分けテストには範囲があるのに対して、合不合判定テストはほぼ範囲なしのテストであること。また、合不合判定テストは公開組分けテストよりも算数の配点が低いのが関係していると言われています。

加えて合不合判定テストは男女別の偏差値なので、普段算数があまり得意でない女子は合不合判定テストで偏差値が上がる場合もあるようです。

合不合判定テストで気になる ―― 志望校合格確率判定はある?

合不合判定テストには志望校判定があります。合不合判定テストで書く志望校は、試験日が重複する学校は書けません。つまり、書けるのは1試験日につき1校のみ。逆に同じ学校でも、試験が複数回ある学校なら、志望校欄に同一中学の記入が可能です。

このように、できるだけ本番のテストに近付けており、テスト結果と併せて、四谷大塚の膨大な過去の合否データと照らし合わせて合格判定が算出されるのが、評判の理由です。

特に受験後送付される270校の合否可能性データが掲載された冊子や、個人成績表は志望校決定にも役立ちます。個人成績表には、分野別偏差値分布・この春の合格者との比較・ライバルたちとの比較・弱点単元もパッと見ですぐわかる学習診断表などが掲載されています。

まとめ

公開模試はただ受けるだけでなく、今後の学習に活かしてこそ受けた効果があったと言えます。特に個人成績表は今後の学習に活かせる情報の宝庫です。合不合判定テストは弱点単元がすぐわかるようになっているので、今後の学習に活かしたいもの。1度のテストでは偏差値推移や苦手単元がわからないので、継続的に受験して本番に活かしていきたいですね。

※記事の内容は執筆時点のものです

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