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家族で行きたい、中学受験にも役立つ観光スポット[北海道編]

2019年5月07日 小林悠樹

北海道はかつて「蝦夷(えぞ)地」と呼ばれ、鎌倉時代から江戸時代にかけてアイヌ民族独自の文化により発展してきました。ほかの地域と比べて地理的にも文化的にも特徴的です。

今回は北海道の旅先としての魅力をお伝えするとともに、中学受験勉強につながる観光スポットや、受験に役立つ北海道の知識を紹介します。

北海道の地理・気候を確認しよう

北海道は、最も面積の広い都道府県です。日本全体の面積の約5分の1を占めており、大きさは九州と四国の面積を合わせてもまだ足りません。

日本の最北に位置しており、気候も特徴的です。まずは北海道の気候を確認していきましょう。

冬は寒く夏は涼しい

北海道の気候は冷帯(亜寒帯)に属し、冬は寒さがきびしく、内陸部ではマイナス30℃を下回る地域があるほどです。

冬に訪れるのであれば、ダウンジャケットやコートはもちろんのこと、インナーは保温性が高いものを着ていくようにしましょう。一方で夏はすごしやすく、8月の札幌の平均気温は20℃前後。日中は半そでや長そでシャツがいいでしょう。

ただし一口に北海道といっても、最南端から最北端まで緯度にして約4度(東京からだと岩手県まで届く距離)も離れているので、最北端では夏でも上着が必要な地域があります。

下調べをして、訪れる土地に合わせた服装をしていきましょう。

北海道の自然を学べる観光スポット

北海道の魅力として一番に挙げられるのが、今もなお残る雄大な自然です。季節によって見せる表情が違うのも、北海道を繰り返し訪れる観光客が多い理由のひとつ。

夏と冬のおすすめ観光スポットを紹介します。

夏は「知床五湖の散策ツアー」がおすすめ

知床半島は2005年に世界自然遺産に登録されたことで一躍有名になりました。

貴重な自然環境を壊さないようにエコツーリズムに力を入れているのが特徴です。ガイドと一緒に原生林を歩きながら自然観賞を楽しむ知床五湖の散策ツアーは、歩道を高くすることで植物を踏み荒らすことなく散策できるように配慮されています。

そのほかにも、自動車の乗り入れを規制したり、立ち入り禁止区域を設けたりと、さまざまなエコツーリズムの取り組みがされています。

環境をテーマにした問題は中学入試でよく扱われますし、自然をどのように守っているかを学びながら散策してみるとよいでしょう。

冬は「オホーツク海の流氷ツアー」がおすすめ

 

冬に北海道を訪れるのであれば、オホーツク海で体験できる流氷ツアーがおすすめです。2月~3月頃は流氷の上を歩いたり、氷の隙間を泳いだりできるツアーが実施されています。

実は、北海道は流氷が確認できる世界最南端の場所。海一面に広がる流氷はとても神秘的で、流氷と流氷がぶつかって響く「流氷鳴き」を聞けることもあります。

しかし温暖化が今後も進んでいけば、オホーツク海の流氷が消えてしまうという予測もされています。

特産物を食べて北海道の産業を学ぼう

グルメは旅行の楽しみのひとつ。

北海道に行ったらぜひ食べておきたい特産物を、水産業・農業・酪農業の順に紹介します。

北海道の水産物漁獲量は全国1位

北海道は全国1位の水産物漁獲量を誇る「海の幸の王国」です。イクラやカニ、ウニといった新鮮でおいしい海鮮がたくさんありますよね。

漁業が盛んな北海道ですが、かつてはロシアやアメリカ沿岸まで船を出す北洋漁業が主流でした。

しかし1982年に排他的経済水域(EEZ)が採択され、遠洋漁業が制限されたことで、沿岸漁業や沖合漁業が増加。ホタテ貝や昆布の養殖業や、サケを人工ふ化させて川へ戻す栽培漁業など、「とる漁業」から「育てる漁業」に変わってきた背景があります。

こうした背景を知っておくと、旅行がもっとおもしろくなりますよ。北海道で朝市やお魚屋さんに行く機会があれば、漁業についてお店の人に聞いてみるのもおもしろいかもしれません。

北海道の東部は酪農業が盛ん

北海道の東側は、流氷や夏の海霧(太平洋からの南東の季節風が寒流の親潮によって冷やされ生じる現象)の影響により、野菜づくりにはあまり適さない土地とされていました。

そのため1950年ごろからは国の後押しもあって酪農が盛んです。

北海道の牛乳やバター、チーズは品質が高く、六花亭「マルセイバターサンド」やルタオ「ドゥーブルフロマージュ(チーズケーキ)」など、乳製品を使ったお土産品も数多くあるので、ぜひ味わってみてください。

北海道産のお米が人気沸騰中

北海道といえば、じゃがいも・にんじん・たまねぎ・大根・大豆・小麦が有名です。これらの生産量は、北海道が全国一です。

北海道といえば野菜のイメージですが、最近は稲作も増えています。平成30年産のお米の収穫量は全国2位で、1位の新潟県に迫る勢い です。品種改良の努力などにより、「ゆめぴりか」や「ななつぼし」といったブランド米も登場しています。道内では「北海道産米使用」という飲食店も数多くあるので、意識して探してみてください。

新しい発見で北海道旅行をもっと楽しく

北海道はいつ行っても新しい発見があります。今回紹介したように、夏は「知床五湖の散策ツアー」、冬には「オホーツク海の流氷ツアー」がおすすめ。

ほかにも函館市にある「五稜郭」や、サミットがおこなわれた「洞爺湖」などは社会の勉強につながるスポットです。

旅行に少しだけ勉強の要素をくわえると、旅がよりおもしろくなりますよ。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

宮古島在住のフリーライター。1988年神奈川県生まれ。一橋大学卒業後、食品メーカーに勤務。結婚と妻の出産を機に、宮古島へ移住。宮古島で校正・執筆業に営む。学習教材の校正や、宮古島の観光情報誌・ウェブサイトなどで執筆。