中学受験ノウハウ ミス対策

ケアレスミス・うっかりミスのケース別解説 よくある原因と対策4選

2019年5月09日 石井知哉

1点の差で合否が分かれる中学入試。ケアレスミス・うっかりミスをどう解決するかは悩みのタネです。そこで、ケアレスミス・うっかりミスのよくある原因と、今日から早速できる解決方法を、ケース別に解説します。

ケアレスミス・うっかりミスのケース1:注意力が散漫

 根本的な注意力不足というケースです。この場合、「どう注意すればいいのか?」がわからないので、「気をつけなさい」というだけでは解決しません。そこで「注意している状態」と「注意していない状態」の違いを実感させることが第一歩です。

【対策】注意力のカギは「間違い探しゲーム」と「音読」

まず推奨するのが「間違い探しゲーム」です。一見同じに見える2枚の絵(実は細部が異なる)を並べて「違っている所を◯◯個見つけてください」というゲームを見たことがあると思います。これに熱心に取り組んでいるときが「注意している状態」です。それを子供が体感する機会をつくってみましょう。スマホアプリでも手軽に入手できます。

また、「音読」も注意力強化に有効です。問題文や自分の書いた解答、算数の途中式などを声に出して読むことで、目視では見落としていた部分に気づきやすくなります。

ケアレスミス・うっかりミスのケース2:見直しの習慣がない

 普段、見直しをしないので方法がわからないというケースです。この場合、見直しが「ただ見ているだけ」なので、ミスを発見できません。そこで、見直しのトレーニングが必要です。

【対策】日々の勉強に「見直しタイム」を組み込む

解答後すぐ答え合わせをせず、解答時間の10%を目安に必ず見直しの時間を設けます。問題集を1ページ解いたら見直す、というのがちょうど良いペースです。

見直しの際は「ミスがあるはず」を前提にし、答え合わせをしたあとは「ミスの原因」を記録すると、見直しによるミスの発見・修正を習慣づけることができます。

ケアレスミス・うっかりミスのケース3:書き方が雑

自分で書いた字を読み間違えるという、算数や理科の途中計算でよくあるケースです。字にはクセがあるので、同じようなミスの可能性が高いのです。もっとも、試験中に全ての字を丁寧に書けば時間が不足します。そこで、本人が読み間違えない最低ラインを守る必要があります。

【対策】ミスの原因となった「書き方のクセ」を把握する

雑に書いた痕跡は消さずに、別のスペースで新たに解き直させます。見比べればどちらの書き方が良いか一目瞭然です。書き方次第で正解・不正解が分かれることを本人が実感することで、「こう書くと間違えやすいから直そう」と自己修正できるようになります。

ケアレスミス・うっかりミスのケース4:試験中の時間が足りない

 時間不足で慌ててミスをし、それを発見・修正するための見直しの時間も不足、というケースです。この場合、解答速度を上げることも大切ですが、加えて、試験時間の使い方や優先順位のシミュレーションも重要です。

【対策】「時間配分」と「割り切り」の判断

試験開始時に、大問ごとにかける時間を見積もります。それを目安に解き進め、予定以上に時間がかかる場合は、キリの良いところで保留にして次の大問に進みます。

特に、終了5分前の判断は重要です。この時点でひと通り解き終え、残り5分を見直しに当てるのが理想的ですが、そうでない場合、残りの問題が5分で正解ができそうかどうか見極めが必要です。

「難しい問題は他の受験生も解けないから差はつかない」と割り切り、見直しで簡単な問題の取りこぼしによる失点を防ぐほうが賢明なこともあります。

こうした判断は、ぶっつけ本番では困難です。総合形式の問題集、模擬テスト、過去問などを用いて家庭学習で練習をすると良いでしょう。

自分のミスに向き合うことで合格に近づく

「仕方ない」「まあいいか」で済まされがちなケアレスミス・うっかりミスですが、その原因を知って適切な対策を打てば、克服は可能です。自分のミスと向き合うには勇気が必要ですが、それを乗り超えることで、着実に合格に近づくことができるのです。

※記事の内容は執筆時点のものです

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