中学受験ノウハウ ケアレスミス対策

ケアレスミス・うっかりミスのケース別解説 よくある原因と対策4選

2022年1月03日 石井知哉

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1点の差で合否が分かれる中学入試。ケアレスミス・うっかりミスをどう解決するかは悩みのタネです。そこで、ケアレスミス・うっかりミスのよくある原因と、今日から早速できる解決方法を、ケース別に解説します。

ケアレスミス・うっかりミスのケース1:注意力が散漫

 根本的な注意力不足というケースです。この場合、「どう注意すればいいのか?」がわからないので、「気をつけなさい」というだけでは解決しません。そこで「注意している状態」と「注意していない状態」の違いを実感させることが第一歩です。

【対策】注意力のカギは「間違い探しゲーム」と「音読」

まず推奨するのが「間違い探しゲーム」です。一見同じに見える2枚の絵(実は細部が異なる)を並べて「違っている所を◯◯個見つけてください」というゲームを見たことがあると思います。これに熱心に取り組んでいるときが「注意している状態」です。それを子供が体感する機会をつくってみましょう。スマホアプリでも手軽に入手できます。

また、「音読」も注意力強化に有効です。問題文や自分の書いた解答、算数の途中式などを声に出して読むことで、目視では見落としていた部分に気づきやすくなります。

ケアレスミス・うっかりミスのケース2:見直しの習慣がない

 普段、見直しをしないので方法がわからないというケースです。この場合、見直しが「ただ見ているだけ」なので、ミスを発見できません。そこで、見直しのトレーニングが必要です。

【対策】日々の勉強に「見直しタイム」を組み込む

解答後すぐ答え合わせをせず、解答時間の10%を目安に必ず見直しの時間を設けます。問題集を1ページ解いたら見直す、というのがちょうど良いペースです。

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石井知哉

石井知哉

  • この記事の著者

株式会社QLEA教育事業部部長。教育系Webサイト「School Post」を主宰。2000年、早稲田大学第一文学部 哲学科卒業。東京都の塾業界にて指導歴20年以上。現在は、東京都大田区で個別指導塾2校舎の教務・運営を統括する傍ら、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。豊富な実践経験に裏付けられた独自の理論とメソッドに基づき、小学校低学年から中・高・大学受験生、就職試験対策の指導にあたっている。幅広い学年・学力層・教科を対象に、個々の成長を最大限引き出す指導を得意とする。