中学受験ノウハウ

「どちらも辞めたくない!」中学受験塾と習い事をどう両立してる?

2019年5月13日 前田由美子

中学受験をすると決めて進学塾に通い始めると、「それまで続けていた習い事をどうしようか?」と悩むご家庭が多いと思います。しかし受験を終えて中学に入学してみると、「習い事を続けながら中学受験を乗り切りました!」という子供が意外と多いことに気づきます。「中学受験をしたいけれど、習い事も辞めたくない」と子供にいわれたらどのようにすべきかを紹介します。

中学受験塾に通い始めたら習い事は辞めなくてはいけないのか

中学受験塾に入塾する一般的な時期は小学校3年生の2月。最初の1年間は授業時間や日数もそれほど負担にならず、習い事を続けている子供も多いと思います。

これが5年生になると勉強内容がぐっと難しくなり、「授業時間」「通塾日数」ともに増えるため、塾によっては「習い事の整理をするように」というところも。中学受験をするなら習い事は辞めて、勉強一本にしなければいけないような雰囲気になってきます。

しかし、わたしを含め、周囲には習い事を続けながら中学受験をするご家庭が何組もいました。子供自身が「中学受験のために習い事を辞めたくない!」というのなら、無理に整理する必要はないでしょう。

中学受験塾と習い事を両立するための工夫とは

習い事を続けながら中学受験をするには、やはりそれなりの工夫をする必要があります。

まずは通っている塾に「習い事を継続して中学受験に臨むこと」を明確に伝えることです。日頃から「勉強の進め方で悩みがある場合はすぐに塾に相談する」といったように、塾と家庭でコミュニケーションを密に取っているといいですね。

集団塾の場合

わたしは2人の子供をそれぞれ集団塾、個別指導塾に通わせました。集団塾の場合は、カリキュラムや通塾スケジュールがある程度固定されています。そのため「授業の曜日や時間を調整することができない」「お休みした場合の振替えができない」というように、柔軟な調整ができないことが多いです。

しかし、志望校によっては塾のテキストを全てこなさなくてもいいというのも、1つの考え方かなと思います。塾との連絡を密にしていれば、「絶対やるべきところ」「ここは余裕があればやるところ」といったアドバイスをもらえる場合があるからです。保護者が勉強の範囲を取捨選択できない場合は、塾を徹底的に利用しましょう。

個別指導塾の場合

また集団塾ではなく、個別指導塾を選ぶという方法もあります。個別指導塾なら通塾曜日やカリキュラムも子供に合わせて組んでもらえることが多いです。負荷が軽減しやすくなり、習い事を続けながら受験勉強をしやすい環境にすることができます。

個別指導塾は習い事を継続しながら中学受験を希望する子供が多かった印象です。集団塾・個別指導塾のどちらであっても、塾の先生への連絡や相談は本当に密に行うことが必要です。

習い事を続けながら中学受験をすることのススメ

子供が習い事を辞めずに中学受験をすることを強く希望しているなら、簡単ではないことを十分考慮に入れつつも、子供の意思を尊重すべきだと思います。勉強以外のことに目を向ける時間を持つことで、勉強だけの生活にならずに息抜きができます。ピアノなど音楽系の習い事のあとは、ぐっと集中して勉強に取り組めるようになる場合もあります。

あくまで一例ですが、わたしのまわりには中学受験のために習い事を全て辞めたご家庭もありました。親子二人三脚で見事第一志望の学校に合格しましたが、そこで子供がいわゆる「燃え尽き症候群」のようになったといいます。受験終了後に復帰しようと思っていた習い事をやる気力が失せ、中学入学後の成績も併設の高校へ進学するのが難しくなるほど落ち込んでしまったということです。

両立できた経験は子供の自信につながる

小学校の数年間、勉強と習い事の2つを頑張り抜いたことは子供の自信となります。よくいわれますが、中学受験はゴールではありません。受験勉強一本に絞って憧れの学校に合格したにもかかわらず、その後に充実した生活を送れないのでは、本当の意味で受験が成功したとはいえないでしょう。子供が過度な無理をしないように、中学受験の勉強と習い事の両立をご家庭でサポートしてあげてほしいと思います。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

大学生と中学生、2人の子供を持つママ。2人の子供は選手レベルのスポーツを続けながら中学受験を経験し、それぞれ希望の学校に合格。子育てをしながら会社勤務を経て、現在はフリーライターとして活動中。

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