等号は何を表す記号なの? イコールを正しく使いこなして算数の力を伸ばそう
算数の計算式などで使われる記号が「等号(=)」です。多くの小学生が「イコール」と言って何となく使っている等号ですが、実はとても奥が深い記号です。等号の使い方を見ただけで、その子供の算数の力がわかる、といっても過言ではありません。
今回は、等号の意味を改めて確認したうえで、等号の便利な使い方に迫ります。
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等号は「左右が同じ」と理解しよう
子供に「イコール(=)はどういう意味?」と質問してみると、その子が等号を理解しているかどうかがわかります。算数が苦手な子供の多くは、「イコールは答を出すための記号」などと答えるでしょう。子供がこのような状態ならば、まずは「等号とは何か?」の確認からスタートです。
等号は「答を出すための記号」ではない
等号は、「=の左右が同じ」を意味する記号です。このことを理解していない子供は、「5×2×3.14=31.4÷2=15.7」のような式を書きます。式と答を結ぶ飾りが等号だと思っているので、=の左右で計算結果が異なる「5×2×3.14=31.4÷2」が気にならないのでしょう。
また、道のりの計算をしていて「3000=3」などと書く子供もいます。3000mを3kmに換算したのでしょうが、単位をつけない限り、3000と3を=で結ぶことはできません。
このように誤った等号の使い方を修正するだけでも、子供の算数の力が伸びていきます。
等号を使って様々なことを簡潔に表そう
等号を使えばさまざまなことを簡潔に表せます。たとえば、「赤いテープの長さは青いテープの長さの3倍です」という文では、「赤いテープの長さ」と「青いテープの長さの3倍」が同じです。これを「赤=青×3」のようにパッと変換できれば、式を作るのも難しくないでしょう。
等号は、算数以外の科目でも、複雑な情報を整理するのに役立ちます。たとえば、国語で「行動の善悪を判断する基準がモラルです。これは、社会の中で求められる道徳でもあります。」という文章があるとします。これを読んで「行動の善悪を判断する基準=モラル=これ=社会の中で求められる道徳」という関係を把握することで、筆者が考える「モラル」の意味を正しく理解できます。
中学受験算数で等号を使いこなそう
等号を上手く使いこなせる子供は、中学受験算数で有利になります。等号の便利さを具体的な問題で見てみましょう。
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