連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

親の関わり方#1 教育方針を決める|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2019年6月11日 松本亘正

子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

どんな社会人になってほしいかをイメージして教育方針を決める

― Point ―

子どもが大人になった遠くまでの目で見て教育方針を決める

「うちの教育方針は、どうやって決めたらいいだろう…」
「○○さんの家庭ではああしているけれど、うちとはタイプが違う気がする…」

こんなふうに悩むことはありませんか?

教育方針とは、将来的にどんな大人になってほしいかをイメージし、そのためにどんなふうに子どもを育てていくかという、家庭でのルールを決めるものです。

どんな大人になってほしいかを決めるときには、現在の子どもの性格と大きくかけ離れたイメージをもつのではなく、もともとの性格も活かしたうえで、さらにこんな大人になってほしいな――という目で決めるのがおすすめです。

たとえば、積極的で向上心があるタイプなら、早くから競争慣れしておくために、優秀な人が集まる学校を受験させるという選択があります。社交的でおだやかな性格であれば、すぐに厳しい競争のなかに放り込んで競わせようとするよりも、まずは周囲との関係を大事にしながら勉強ができる環境を整えてあげるとよいでしょう。そのなかで勉強が少しでも好きになっていって、結果として難関校や難関大学に行けたらいい、と決めることができます。

私の教え子のなかに、習い事も塾も自分で決めたいという意思の強い女の子がいました。その子の家庭の教育方針は、「節目節目の進路の選択は、自分で決めさせていく」というものでした。結果、受験する学校もすべて自分で決め、それを貫き通し続けています。

教育方針がぶれない家庭は、子どもの伸びしろも大きいのです。

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この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。