学習 国語

【音読におすすめの3冊を紹介】 音読習慣を身につけて国語力アップを目指そう

2019年6月10日 紙井昇

中学受験をする子供たちのなかには、「国語」が苦手な子が多くいます。わからない言葉や漢字につまずいてしまうと「国語嫌い」になる傾向も。そこでおすすめなのが「音読」です。今回は、音読を楽しく継続するコツと注意点を解説するとともに、音読におすすめのテキストを3冊紹介します。

音読のメリットは語彙力アップにつながること

音読は、わからない言葉や漢字を学ぶきっかけになります。多くの言葉に意識的に触れることになるので、語彙力をつけることにつながるためです。声に出して読むと、「なんとなく見たことはあるけど正しい読み方がわからない漢字」に気づきやすくなります。さらに一言一句に集中しながら読んでみると、「読み書きはできるけど正しい意味を知らない言葉」に意識が向くはずです。

国語以外の教科書も音読してみよう

音読は、ほかの科目にも応用できます。漢字が多く出てくる「歴史」や、専門用語が頻出の「理科」の教科書を音読してみましょう。読み方がわからない漢字や意味の知らない用語がチェックできるのでおすすめです。印象に残るように必修用語をあえて強調して読んでみたり、マーカーで隠した単語を音読して暗記チェックしたりするなど、ゲーム感覚で取り組むのもよいでしょう。

親子で音読するときは褒めることを忘れずに

子供が音読を終えたあとは「最後まで読めたね!」と褒めることを心掛けましょう。最初は親から見て「うまく読めている」とはいえないことがほとんどでしょう。しかし、ダメ出ししてしまうと、子供が音読から遠ざかってしまいます。たとえば音読を上達させるにしても、「ここを変えたらもっとよくなるよ」「この漢字の正しい読み方はこうだよ」「文はこう区切ったほうが自然に読めるよ」と、具体的なアドバイスや改善点を伝えるようにしましょう。

親子で音読に取り組むメリットは親が手本になること

親子で音読に取り組むメリットは、親が音読の手本を見せてあげられることです。身近に正しい読み方をする人がいると、音読の上達が期待できます。子供と同じテキストを音読しながら、文と文の切れ目や漢字の読み方を教えていきましょう。

音読におすすめのテキスト3冊を紹介

音読は教科書や新聞を使うのが一般的ですが、音読に特化したテキストがあります。おすすめの3冊を紹介します。

音読におすすめのテキスト①: 『国語の力がグングン伸びる1分間速音読ドリル』

メディアで見かけることが多い齋藤学先生考案のテキストです。特徴は、見開きページを1分以内に音読すること。1分という制限時間は適度な緊張を生み、そのなかで間違えないようにはやく読むことで「集中力・注意力・記憶力」の向上が見込めます。音読の題材には、日本語の文法が正しく学べ、テンポよく読める文章が採用されています。たとえば、『走れメロス』『論語』『大学』『百人一首』など、名文と呼ばれる文章に触れることができます。

音読におすすめのテキスト②:『陰山メソッド徹底反復「音読プリント」』

「百ます計算」で有名な陰山英男氏の著書。「徹底的に反復学習をおこなうことで子どもの覚える力を養い、学習処理能力を高める」という学習方法に基づいた1冊です。「初級」「中級」「上級」の難易度別に掲載されているので、子供の学年や成長にあわせて使ってみてください。ボリュームのある内容も魅力のひとつです。「古典」「中国文学」「近代文学」といった幅広いジャンルの文章が40作品も収録されています。さらに音読を上達させたい子供のために、『音読プリント2』も発売されています。

 

音読におすすめのテキスト③:『未来の学力は「親子の古典音読」で決まる! – 簡単、単純、誰でもできて国語力が飛躍的に伸びる』

厳選された古典の名作が掲載されている音読テキストです。古い年代のものから順番に音読していくことで、古典が自然に読めるつくりになっています。著者の松永暢史氏は「子供の学力を決めるのは国語力。それを伸ばす最適な方法が『古典の音読』である」という教育法を掲げている教育コンサルタント。親子で取り組みやすい1冊です。

音読を習慣にして「国語の楽しさ」に気づこう

音読を習慣にできれば、語彙力がアップするなど得られるメリットはたくさんあります。習慣にするためには、飽きないで継続できることが大切です。紹介したテキストを参考に、子供が興味の持ちそうな文章を一緒に音読することを意識してください。国語の楽しさに気づけるように、子供の音読をサポートしてあげるとよいでしょう。

 

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

大学時代に教職課程を履修し、高等学校英語科の教員免許を取得。また、大学在学中に学習塾で、中学、高校、大学の受験指導を経験(国語、英語を中心に担当)。受験生の頃からの受験参考書マニアで、塾講師時代には国語、英語を中心に各社の参考書を買いあさり、分析していた経験を持つ。現在はその経験をもとに、受験勉強や参考書レビューなどの記事を執筆中。