子供の前で話すのは要注意。中学受験をする家庭で気をつけたい話題3つ
中学受験に成功するためには、子供が勉強に集中できる環境を親が整えてあげることが必要不可欠です。今回は、環境を整えるうえで子供の前で話すのは避けたい話題を3つ紹介します。
ネガティブな家計の話
中学受験、そして私立中学進学には想定外に費用がかかることが多いです。夫婦で教育費の話をすることもあるでしょう。夫婦で話し合う時間は必要ですし、定期的に話ができる状態をつくっておくのは好ましいことです。
しかし、その場に子供がいるとなると話は別です。「塾代」「学費」といった言葉に、子供は親が思っている以上に敏感です。具体的な内容はわからないまでも、両親が「自分にかかっているお金の話をしている」ことは、小学校低学年の子供でもわかっていることが多いものです。
子供は感覚を研ぎ澄ませて親の話を聞いていることがあります。両親が話している顔色や表情、声のトーンはどうか。楽しそうに話しているか、辛そうなのか……。子供はこれらのことを敏感に察知しています。
特に「うちはお金がない」という言葉を子供の前で使うのは避けたほうがいいでしょう。この言葉は、子供の心に深く重く残ります。家庭の経済事情を気にするあまり、自分が本当に行きたい学校ではなく、経済的負担の少なさそうな学校を志望するケースもあります。
父親、母親それぞれに対しての愚痴
生活していると、夫婦間でお互いに対する不満が溜まることもあります。特に子供が中学受験をめざすと、成績の受け止め方や教育方針、受験校選びなどの進路についての夫婦での考え方の相違から、どうしてもお互いに不満がたまりがちです。しかし、その不満を子供に聞かせて解消するのは避けたいものです。
小学校高学年であっても、その年頃の子供はまだ精神的に成熟しているとはいえません。子供はおもに、学校や塾、習い事、家で過ごしています。しかし、そのなかで深く関わる大人はそれほど多くありません。言うまでもなく、一番長く時間を過ごす大人は「親」です。子供にとって親の存在は大きく、心の拠り所です。
親同士の仲が悪く、互いに愚痴を言い合うような状態になると、子供は家の中でどうふるまえばいいかわからなくなってしまいます。
自分の親同士が言い合っている側で子供は中学受験勉強に集中できないでしょう。愚痴を言うのではなく、改善策を考えていけるとよいですね。
ほかの子供の話題
「〇〇ちゃん、この間のコンクールで入賞したんだって、すごいね」こんな会話を子供としていませんか?実は子供の自尊心を傷つけているかもしれません。
自分以外の子の話を聞かされる子供は、心の中でこう叫んでいることでしょう。「その子のことはいいから、もっと自分のことを見てほしい」
子供は親に対して、自分のことを見てもらいたいという気持ちがあります。その欲求が満たされていれば子供は満足し、別の子供の状況を受け入れる余裕が生まれます。
しかし、この欲求が満たされていない状態で親がほかの子の話をしてしまうと、子供は嫉妬や不満、不信感を募らせてしまいます。ほかの子の話題を話す親に対して、子供がぶっきらぼうな返事をすることもあるでしょう。
一見そう見えなかったとしても、ナイーブな一面を持ち合わせている子供は多くいます。子供の心理的負担を増やさないことで、中学受験に専念できる環境をつくってあげましょう。
※記事の内容は執筆時点のものです
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