連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

勉強習慣・生活習慣#9 自分で準備する習慣をつける|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2019年7月25日 松本亘正

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子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

習い事や塾の授業の日程は自分で調べさせる

― Point ―

「自主性」を育てるチャンスになる

親から見て、子どもの行動は遅く映ります。「まだできていないの?」「このままだと遅れてしまう」と、気になりますね。

そんなとき、親がやってしまったほうが早いのですが、そこはぐっとこらえて、たとえちょっと遅刻をしてしまったとしても、自分で準備をする習慣をつけさせたいところです。

「自主性」とは、やるべきことがわかっていて、それを人から言われなくても自分でできることです。自主性に乏しい子は、自分のスケジュールをまったく把握していなかったりします。親が言った通りの場所に行き、勉強をしたり習い事をしたり、模擬試験を受けています。

親が先回りして準備や指示を出すため、子どもには安心感がありますが、これではいつまでたっても自主性は身につきません。そして、この習慣が常習化したあとになって、「うちの子は自主性がない」と嘆く親御さんが多いのです。

子育てにはよくあることですが、よかれと思ってやったことが、結果的に子どもの自立を妨げてしまうのは、とても残念なことです。

いつ何があるのか、どこに行くのかといったことはリスト化させて、子ども自身に予定を確認するようにさせましょう。

特別なことをしなくても、それだけで十分に自主性は身についていきます。

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※記事の内容は執筆時点のものです

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