勉強習慣・生活習慣#8 「思考力」の磨き方|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
【10歳以降なら】情報と情報を結びつけて答えを出させていく
― Point ―
10歳から世の中の本当の常識を教えていくと、考える力が身につく
保護者会を開くと、「思考力はどうやって身につけさせればいいのでしょうか?」という質問をよく受けます。
思考力とは、もちろん考えることができる力のことですが、ここでは「物事をつなげて考える力」を指します。具体的にいうと、「AだからBなんだ」という物事の因果関係を考えられるようになることです。
思考力を磨くには、10歳になったら、世の中の本当の常識を教えていきましょう。
たとえば、どうして高知県では夏が旬の野菜を冬から春にかけて栽培して出荷するのでしょうか。理由は、ほかの地域であまり栽培されていない時期に育てることで、高く売ることができるから。つまり高い利益を得られるからです。
「経済活動は、いかに売上や利益を上げるかを考えて行われる」という大人にとっての常識を伝えていくことで、ただ知識を丸暗記するのではなく、いろいろな事象をつなげて考えることができるようになってきます。
10歳以降に、単純な暗記ばかりさせて「なぜ勉強するのか」「どうしてこうなるのか」を考えさせずにいると、伸びる子には育ちません。
算数でも、解くためのパターンを暗記するだけ、先取り学習で練習量を積むだけの勉強をしていると、知識に偏って、応用問題は解けなくなってしまいます。
覚える際には「〇〇だから△△になる」というように、因果関係を含めて暗記できるようにうながしていきましょう。算数であれば、途中の式や図を書くようにさせましょう。答えが出たらOKではなく、過程が大切です。
国語であれば「前に読んだ別の話と同じだ」「テレビドラマと同じ構図だ」などと結びつけることができる子ほど伸びていきます。
※記事の内容は執筆時点のものです
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