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【中学受験 国語】記述の採点はどうすればいい?家庭で気をつけるポイント

2019年7月12日 ハルカ

家庭で国語の記述を練習するときに、難しいのは採点です。

「お母さんが採点のやり方がわからないって言う」「お父さんの採点はバツばかり」という言葉を、塾講師時代に生徒から聞いたことも少なくありません。

理想は子供のやる気を育てつつ、点数につながる採点ができること。家庭でも簡単に採点ができるように、気をつけるポイントをまとめました。

記述採点の基本

記述問題の模範解答は、あくまで「模範」です。たとえ国語の講師であっても、模範解答通りに書ける人はほぼいません。

表現の仕方も人それぞれですから、模範解答と違ってもマルになる解答はたくさんあります。

そのため記述の採点で見るのは、細かい表現よりも、書くべきポイントに触れているかどうかです。

たとえば、「理由になる事がら」や「気持ちの方向」などが合っているかを見ます。模範解答が「心配」となっているのに解答に「嬉しい」と書いていたら減点ですが、「不安」ならほぼ同じ意味なので減点はしません。

本文の内容に沿っていて、模範解答と内容が変わらなければ、少し余分なものが書かれていてもマルにします。「心配」を「とても心配」と書いていてもOKということです。

チェック項目をもとに採点する

多くの模範解答には、細かく配点が書かれています。解答全体で点数をつけると、採点にブレが出てしまうからです。いくつかのチェック項目で採点して最後に全体の点数を調整することで、誰が何人分の採点をしても同じような点数が出せるようになっています。

たとえば理由を答える問題で、模範解答が「算数が苦手で、次のテストが心配だから。」だったとします。

この解答にはチェック項目が2つあります。「直接の理由」と「理由の背景」です。どちらの項目も満たす答えなら満点、片方のみなら減点、どちらもなければ無得点にします。

多くの模範解答には項目ごとに細かく配点が書かれています。採点する側も本文に目を通し、模範解答を見てチェックする項目を確認、それから項目ごとに採点しましょう。

家庭の採点は「〇△×」でOK

模範解答にある細かい配点は、あくまでも目安です。難しければ、家庭では無視しても問題ありません。点数をつけず、マル、バツ、サンカクのどれかでチェックするだけでも十分です。

家庭でおこなう記述採点は点数を出すことが目的ではなく、本文の内容が理解できているかを見極め、見直しや解き直しの方向を決めるために行うべきだからです。

「だいたい合ってる」ものはマルにします。まったく同じ問題が出題されることはないので、細かい表現の違いにこだわるよりも、別の勉強に時間を使ったほうが効率的です。

「合っている部分もある」ならサンカクにして、何が足りなかったのかを考えてマルになるよう書き直します。

「合っているところがほとんどない」ものはバツです。問題文が読みとれていない、根本的に読み違えているなどの原因が考えられます。あらためてじっくり読み直し、せめて部分点がとれるように対策しましょう。

記述の採点でチェックしたい「減点されがちなポイント」

項目チェックの後に、細かく見るべきポイントは3つです。

[1]文末

記述の採点では、問題文の聞かれ方と文末が合っているかチェックします。たとえば「気持ちを答えなさい」と問題文にあるのに文末が「~から。」だったり、「何ですか」と質問されているのに、文末が「~します(動詞)」だったら減点です。

受験校の採点基準にもよりますが、配点にかかわらず「文末の違いは1点減点される」と思っておきましょう。内容理解とは違うところで減点されるのはもったいないので、普段の採点では厳しくチェックします。

[2]誤字脱字・表現の間違い

小学生は誤字脱字がとても多いです。書いた本人は漢字のミスや表現の間違いなどに気づきにくいので、細かくチェックするようにします。

漢字のミスは指摘すれば済みますが、表現のミスは直すのが難しいです。どんなことが言いたかったのかを子供に聞いて、親子で直していきましょう。表現を正すのは大変ですが、語彙も広がり、表現力も鍛えられるので欠かさず行いたいですね。

[3]設問条件

「〇〇字以内」「〇〇という言葉を使って」など、設問に条件が加えられているときは要注意です。条件を守らないと中学入試では減点、もしくは無得点となってしまいます。

家庭での記述練習では、設問条件を満たしていない解答は意識づけのためにバツにしても良いでしょう。採点結果を子供に返すときに、「設問条件を見直そうね」と一言添えて気づきを与えるのもおすすめです。次は自分で気をつけるようになりますよ。

細かいところより、意味がつかめているかを重視する

家庭では模範解答に沿って、細かい表現違いより大意を汲めているかで採点します。そのうえで誤字脱字や設問の条件を厳しく指摘していけば十分です。

記述が苦手な子供には「意味の伝わる文を書く」「問題文に沿って書く」ことを意識させるだけで、部分点が取れるようになり、国語の勉強のモチベーションが上がったりすることがあります。

家庭で記述の採点をすることは大変ですが、少しでも入試本番の点数につながるよう、子供の解答にじっくり向き合ってみてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

ハルカ
この記事の著者

大手進学塾で6年間国語講師を務め、塾では主に5,6年生を担当。偏差値20台の勉強しない子供から、御三家に合格するレベルの子供まで幅広いレベルを受け持ちました。モットーは「無理なく楽しく効率的に」。

現在は中学受験を応援する個人サイトを運営。教育系webライターとして教育系、子育て系サイトでの活動も行っています。

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