中学受験ノウハウ 勉強法

【中学受験】子供のやる気が出ないときは「付箋はがし法」を試してみよう

2019年7月22日 市川 いずみ

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中学受験をする子供は、塾から出された課題やテスト対策、家庭学習に小学校の宿題まで、毎日やることがたくさんあります。そんな忙しいなかでも、子供が前向きな気持ちで勉強に取り組んでくれると、親としては安心できますよね。

しかし、わが家の息子は「どれくらい勉強すればいいか分からない」「やる気がでない」ということが多くありました。そんな息子をやる気にさせるために実践した、「付箋はがし法」を紹介します。

「付箋はがし法」の取り組み方を順番に紹介

「付箋はがし法」の取り組み方を、順番に説明します。ポイントは、親子で計画を立てることです。

大人は先まで見通して計画を立てられますが、子供は目の前のことしか見えません。子供は親が立てた計画を理解できないことがあるので、親子で「やること」を確認し合いながら計画を立てていきましょう。

[1]1週間で取り組むことを書き出す

まずは、「1週間で何をやるか」を子供と一緒に書き出します。夏休みなど長期休み中は、1か月のスケジュールを立てましょう。

わが家では、以下を書き出しました。

・テキストの問題に取り組む
・テスト前の単元復習
・テストや模試の復習
・漢字練習、計算練習
・親子で決めた課題(国語の文法、暗記の確認、一行問題、苦手科目の強化など)

ちなみに、「テキストの問題に取り組む」といっても、塾でやり残した問題やミスした問題の復習、関連問題を解く、といったように細かく分けられます。「やること」が明確になるように、できる限り細かく洗い出しておくことがポイントです。

[2]1日で勉強する量と、何曜日までに終わらせるか決める

取り組む課題が把握できると、1日に勉強する量が見えてきます。次は、「1日に何ページずつ進めるか」「何曜日までに終わらせるか」といった目安を決めましょう。

勉強量の目安は、子供自身に考えさせることが大切です。親が勝手に決めてしまうと、子供は「やらされ感」を感じてしまいます。何に取り組むのか、毎日どんなペースでやっていくのか、親子で話し合って決めていきましょう。

わが家では、勉強量を息子に考えさせてみたことで、「1日にこれだけやらないと間に合わないね」と息子の口から自発的な言葉が出てくるようになりました。

[3]付箋に勉強内容を書く

次に、「1日で勉強すること」を付箋に書いて、画用紙などの台紙に貼ります。そして勉強が終わったら、付箋をはがしていきます。

たとえば「国語」だと、以下のように付箋に書きます。

漢字 〇ページ~〇ページ ◆月△日

読解 テキスト〇ページ ◆月△日

文法 問題集〇ページ ◆月□日

ポイントは、「勉強すること」を付箋に1つだけ書くことです。1枚の付箋にいくつも課題を書かないようにしましょう。なかなか課題が終わらず、付箋をはがせないことがストレスになってしまうからです。

また付箋に日付を書くことで、サボってしまった日や、まだ手を付けていない勉強がどれか分かります。ちなみに息子は国語がきらいだったため、いつまでも国語の付箋がはがせずに溜まっていきました……。

科目ごとに付箋を色分けするのも、目で見て楽しくなるのでおすすめです。

「付箋はがし法」のポイント

中学受験勉強は、子供のやる気をいかに継続させるかが大切です。勉強のモチベーションを維持するための「付箋はがし法」のポイントを紹介します。

予備日をつくる

中学受験でありがちなのが、親があれこれ手を広げてしまって計画倒れになることです。「付箋はがし法」でも、勉強量に注意しないと付箋をいっぱい貼ってしまい、「あれもこれもできなかった」となってしまいます。

そのため、予備日をつくるのがおすすめです。やりきれなかった問題や、溜まっている付箋に取り組む日を意識的につくることで、余裕をもって勉強ができます。また、計画の段階では付箋を多くしないで、子供の勉強ペースを見て少しずつ追加していきましょう。

ご褒美でさらにやる気アップ

わが家では、付箋をはがせた枚数によって息子にご褒美をあげていました。

中学受験勉強は、子供にとっては頂上が見えない大きな山を登っているようなものです。最初は頑張れても、頂上が見えないないとやる気が起きず、立ち止まることもあります。とくに苦手分野は後回しになりがちです。

そんなときは、頑張ったことを褒めてあげる「ちょっとした工夫」をしてみましょう。子供が前向きに勉強をするキッカケになりますよ。

6年生の夏休みは、模造紙を使って大きな計画表をつくる

6年生の夏休みは、塾の課題がたくさんあり、学校の宿題もあります。また塾の時間が長くなることで、家庭学習に割ける時間は少なくなります。そこで、夏休みはいつも以上に勉強の計画をしっかり立てる必要が出てきます。

息子は、「勉強の終わりが見えないとやる気が起きない」というタイプだったので、ジャンボサイズの模造紙に付箋を貼りました。夏休みで終わらす勉強を一覧にして、「やること」が見えるようにしたんですね。

通常の「付箋はがし法」と同じ要領で、「夏休みにやること」と「日付」を付箋に書き、大きな模造紙に貼っていきました。ちなみに、手間を省くためにマス目付きの模造紙がおすすめです。

カラフルできれいな計画表には恐ろしい量の付箋が貼られていましたが……少しでも付箋をはがそうと、息子はゲーム感覚で楽しそうに勉強に取り組んでいました。

(写真は、現在中学受験中の娘とつくった模造紙)

また、好きな科目は計画よりスピードアップして勉強するなど、息子自身でペースを調整しながら主体的に取り組む姿も見えました。付箋にやるべきことが書いてあるので、「いま何をすればいい?」と息子が言うこともなくなりました。

「付箋はがし法」は、忙しい中学受験の心強い味方

「効率よく勉強してほしい」
「行き当たりばったりの勉強だと力がつかない」
「好きな科目以外もやってほしい」

こうした親の思いはあるものの、日々のことに追われて、どうしても無計画に勉強させてしまうことがあります。

6年生の後半にもなると、総復習中心の勉強になったり、過去問にも取り組み始めたりして、今まで以上に忙しくなります。過去問に1日1校取り組もうと思っても、なかなか時間が取れません。計画をしっかり立てないと、あれもこれも中途半端になってしまいます。

「付箋はがし法」は、忙しいなかでも「やること」が見えるので、計画的に勉強を進めることができます。また毎日の学習や夏休みの宿題、過去問に取り組むときなど、どんな状況でも使うことができるのでおすすめです。

自分ではがした付箋を見た息子は、「これだけやったんだね!」と、達成感を感じているようでした。現在中学受験を目指している娘は、勉強のモチベーションを上げるために、好きなキャラクターのシールを台紙に貼り、付箋をはがすとそのキャラクターが現れる工夫をしています。

時間がない中学受験を効率よく、そしてモチベーション高く勉強するために、「付箋はがし法」をぜひ活用してみてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

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