連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

中学受験の取り組み方#2 4科目でもっとも差がつく教科|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2020年5月12日 松本亘正

子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

どの教科を重点的に勉強するといい?

― Point ―

中学受験ではほぼ100%、算数で差がつく

下の表は2017年の明治大学付属明治中学校の入試結果(2月2日実施)です。どの教科で一番差がついているでしょうか。

圧倒的に算数ですね。合格者平均点と受験者平均点の差は59―40=19点もあります。

ちなみに国語は約4点、理科は約8点、社会は約7点ですから国語+理科+社会=19点。

つまり、算数だけの比重と、国語・理科・社会を合わせた比重が同じなのです。

中学受験ではほぼ100%、算数でもっとも差がついています。

ですから、何よりも算数です。全体の学習時間の40%以上を算数にあてるほうが効果的です。そして、残りの3教科をだいたい均等に20%弱ずつとします。

一般的にはバランスよく勉強しようと言われますし、塾の多くは算数と国語の授業時間が同じですから、算数ばかり勉強すれば算数の成績は上がりやすいけれど、国語の成績が上がりにくくなります。

でも、それでいいのです。

国語が得意で、合格者のなかで真んなかだったとしてもたいして差をつけられないのに対し、算数が得意で合格者のなかで真んなかの結果を出せれば、1教科で大きな差を生み出せます。

当塾では、算数の授業時間が明らかに国語の授業時間よりも長くなっていますが、それは中学受験の得点状況を踏まえてのことです。

さらにマニアックな話をすると、算数は満点を狙える教科ですが、国語は満点を狙いづらいということもあります。

国語は難関校になると記述問題が多くなります。この形式で満点を取れる子はまずいません。最高点が80点前後であることも多いのです。 

表の明治大学付属明治中学校も、国語の最高点が78点。つまり、トップの成績をとっても78点なのですから、それほど差をつけることはできません。

国語の勉強ももちろん大切ですが、受験で結果を出そうと戦略的に考えれば、算数の勉強時間を増やして、算数でリードできると有利になります。

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この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。