中学受験ノウハウ 勉強法

受験勉強の定番アイテム!? ホワイトボードを使った勉強法を紹介

2019年10月03日 市川 いずみ

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中学受験の家庭学習でよく使われているアイテムとして、コピー機やタイマー、付箋などを聞くことがあるかと思います。そして、忘れてはならないのが「ホワイトボード」です。わが家でもホワイトボードを使って勉強していますが、ホワイトボードを使い始めたのは、中学受験に合格したお宅を訪問するテレビ番組を見たとき、多くの家庭にホワイトボードがあったからです。壁に貼ったホワイトボードに、ひたすら数式や計算式を書き込んでいるお子さんを見て、衝撃を受けたことを覚えています。

今回は、中学受験の家庭学習でホワイトボードを使うメリットとともに、わが家の「ミニサイズボード勉強法」についても紹介します。

ホワイトボードを使うメリット

家庭学習でホワイトボードを使うメリットを3つ紹介します。

頭のなかが整理できる

子供が「先生役」になって、塾や学校で習ったことを親に教えると、子供の頭のなかが整理されます。とくに、ホワイトボードを使うと、子供の思考過程を親が指摘できるのでおすすめです。また、子供の記憶があいまいだな、と思ったものを書き残しておけば、「知識の漏れ」を防ぐこともできます。

難しい問題も視覚的に理解できる

ホワイトボードはマグネットが使えるので、わかりにくい文章題や図形問題を視覚的に理解することができます。とくに、「図形の回転」や「速さ」といった難しい文章題は、カラフルで様々な形のマグネットを使うことで理解が進みますよ。

遊び感覚で自然と勉強できる

子供が小さいときから、リビングの壁にホワイトボードを取りつけている家庭は少なくありません。ペンがうまく使えない子でも、マグネットは簡単に扱えることが多いため、‟図形感覚”を養うことができます。また、数字やひらがな、漢字をホワイトボードに書いておけば、知識が自然と身につくことも。すぐに消せるので、何度もお絵描きできることもメリットです。

ホワイトボード選びのポイント

中学受験に合格した家庭の特集番組を見ると、大型のホワイトボードを使っている家庭が多かったです。たとえば、会議用のキャスター付きタイプや、リビングの壁に取りつけるタイプなどですね。たしかに、書くスペースが大きいホワイトボードのほうが、子供がワクワクして、モチベーションが上がることがあります。しかし、大きいホワイトボードにはデメリットも……。そのため、ホワイトボードを選ぶときは、デメリットを踏まえて検討する必要があります。

ホワイトボードは3タイプある

ホワイトボードは、大きく3つのタイプに分けられます。それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、子どもに合ったホワイトボードを選びましょう。

キャスター付きスタンドタイプ
・メリット
会議用にも使用されるタイプのため、スペースが広く使える
・デメリット
場所をとり、値段が高い

壁掛けタイプ
・メリット
子供の身長に合わせて高さを調整できる
・デメリット
壁にインクが付きやすいため壁の汚れ対策が必要

シートタイプ
・メリット
好きな大きさにカットできる
・デメリット
商品によっては、粘着力が強すぎて壁紙にダメージが残ることがある(板に貼るなど工夫が必要)

ホワイドボード選びで注意すること

ホワイトボードを選ぶときは、マグネットがしっかりつくか確認しましょう。とくにシートタイプは、マグネットに対応していてもくっつきにくいことがあるようなので、注意が必要です。また、ボードにマジックの消し跡が残ってしまい、「なかなか消えない」といった不満も聞きます。口コミなどを参考にして購入したいですね。

ちなみに、ホワイトボードはマジックペンを使うので、「チョークのような粉は出ないのでは?」と思いがちですが、マジックペンでも粉が出ることがあります。ホワイトボードのまわりは、インクのカスの汚れに気をつけましょう。

わが家では「ミニホワイトボード」が活躍

わたしは、壁一面に貼れる大きなホワイトボードに魅力を感じ、購入を検討していました。しかし、自宅の壁があまり使えなかったため、わが家ではミニサイズのホワイトボードを使っています。

ホームセンターでA3サイズを、100円ショップでA4サイズを買いました。ミニサイズは薄くて軽いこともあり、思った以上に活躍してくれています。

ミニホワイドボードはわが家の心強い味方

娘は家庭学習のとき、そのときの気分によって、シャーペン、鉛筆、ボールペンなど筆記用具を変えています。なかでも、ホワイトボードで使うマジックペンは、滑らかに書けることもあり、文字や計算をスラスラ書きやすく、心地よく勉強が進むため気に入っているようです。ちなみに娘は、黒マーカーや色付きマーカーを100円ショップで何種類も試し、お気に入りの太さのマジックペンを見つけていました。

また、息子の中学受験のときもミニホワイトボードは活躍しました。息子は字を書くことが苦手だったため、ノートに書くことがストレスになり、手汗がひどい時期が……。そこで、書かないとわからない問題では、ホワイトボードを使うことにしました。意外にも、ノートに書くよりホワイトボードに書くほうが、計算式などをきれいに整理して書いていましたね。また、「机に向かって勉強する気にならない」といったときは、ソファに座ってホワイトボードを使うなど、場所を変えていました。ミニサイズのホワイトボードだったため、持ち運びがしやすいこともあり、息子はソファのうえでリラックスして勉強していました。

苦手単元は、マグネットシートなどを使って楽しく覚える

娘は、電流の単元が苦手です。そこで、ホワイトボードにちょっとした一工夫をすることで、苦手な電流の問題に取り組むことにしました。具体的には、「白いマグネットシート」をカットし、電池の直列・並列の図を書き、「丸いマグネット」を豆電球として使っています。娘は、ホワイトボードのうえに回路をつくって、電流の強さや豆電球の明るさを確認しながら覚えています。ちなみに、「A4サイズのホワイトボード」「白いマグネットシート」「丸いマグネット」は100円ショップで購入しました。ホワイトボードのフチには、娘が好きなマスキングテープを貼ってデコレーションしています。

ホワイトボードは工夫次第でさまざまなことに活用できる

ホワイトボードは、勉強以外に、家庭学習のスケジュール確認にも使うことができます。たとえば、「やるべきこと」をマグネットシートに書き、終わったらホワイトボードにつくった「完了スペース」に移動させると、勉強の取り組み状況が一目瞭然です。また、何回やっても覚えられない漢字をホワイトボードに書きだし、覚えたら消していくのもおすすめです。家庭にあったホワイトボードの大きさを選びながら、ホワイトボード勉強法を試してみてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

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