連載 中学受験との向き合い方

親と子の自己効力感を育むには ―― 中学受験との向き合い方

専門家・プロ
2019年10月28日 やまかわ

首都圏の一部では、4人に1人の小学生が挑戦するともいわれる中学受験。子供の受験に親はどう向き合えばよいのでしょうか。この連載では、『中学受験は挑戦したほうが100倍子供のためになる理由』の著者である、田中純先生に中学受験との向き合い方をテーマにさまざまな話を伺います。

前回は自己肯定感と自己効力感の違い、そして自己肯定感を養うためにできることについて解説しました。今回は親と子、それぞれが自己効力感を育むためのノウハウについて田中先生に伺います。

自己効力感は赤ん坊のころから養っている感覚

自己効力感を高める要因には、他人の達成の様子を見て感じられる要因や、「やればできるよ」といわれてその気になる要因もなくはないのですが、やはり自分自身の「経験」や「成功体験」をもとに感じ取って培われる要因が最強力です。

ですから<自分のことは自分でする>がとても大切なのです。赤ん坊も数カ月で寝返りを打てるようになったり、泣いたりすることで苦痛の軽減や欲求の充足を果たします。そうすることで「自分でやれば結果がついてくる」という体験を重ねていくのでしょう。

自己効力感を高めるために成功体験を積む

子供が自己効力感を高めるためには、「うまくいった!」「できた!」という体験をたくさん経験することが大切です。赤ん坊とは異なり、“誰かにやってもらった”のではなく、“自分でやりきった”という体験が必要です。


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田中純
田中純 専門家・プロ

開成中学校・高等学校、国際基督教大学(ICU)教養学部教育学科卒業。神経研究所付属晴和病院、中高教諭、学校カウンセラーを経て公文国際学園開講準備に参加。現在は赤坂溜池クリニックやNISE日能研健康創生研究所などでカウンセリングやコンサルテーションを行っている。「一家にひとり、一課にひとりのコミュニティ・カウンセラー」を育てることを目標としている。著書「ストレスに負けない家族をつくる」「中学受験は挑戦したほうが100倍子供のためになる理由」(みくに出版)

この記事の著者

編集・ライター。学生時代から都内で6年間塾講師を務める。塾講師時代は、おもに作文・国語・英語の科目を担当。小学生から中学生までの指導にあたる。現在は編集・ライターとして教育関連をはじめ、街歩き・グルメ記事の執筆取材をおこなう。