不等号を使いこなせると算数が楽しくなる! 数の大小を記号で表してみよう
3と4の大小関係を表す「3<4」は、「3は4より小さい」または「4は3より大きい」を意味します。「3<4」の式が「不等式」で、「<」の記号が「不等号」です。不等号の基本は小学校で習いますが、これらを使う機会はあまり多くありません。そのため、不等号に苦手意識を持っている中学受験生も少なくないでしょう。今回は、使いこなせると便利な不等号について詳しく解説します。
4種類の不等号を使いこなそう
不等号には「<」「>」「≦」「≧」の4種類があります。向きや「=」の有無で意味が異なります。
「<」「>」「≦」「≧」の意味
不等号は、口が開いているほうに大きな数を、反対側に小さい数を書きます。「3<4」は正しいですが、「4<3」は正しくありません。これは「=」が下についている不等号でも同じです。このことをふまえて、まずは「<」と「>」を紹介します。
「□<5」は「□は5より小さい」「□は5未満」と読みます。「□小なり5」と読むこともあります。しかし、「□は5より小さい」のほうを覚えておかないと、文章を不等式で表せなくなるので要注意です。「□<5」の□に5は含まれません。そのため、□に当てはまる整数は、大きい順に4、3、2、1、0です。
一方、「□>5」は「□は5より大きい」、もしくは「□大なり5」と読みます。「□>5」の□に5は含まれないので、□に当てはまる整数は、小さい順に6、7、8、9、…(無限に続く)です。
次に「≦」と「≧」を紹介します。「□≦5」は「□は5以下」、もしくは「□小なりイコール5」と読みます。「□≦5」の□には5が含まれるので、□に当てはまる整数は、大きい順に5、4、3、2、1、0です。
一方、「□≧5」は「□は5以上」、もしくは「□大なりイコール5」と読みます。「□≧5」の□には5が含まれるので、□に当てはまる整数は、小さい順に5、6、7、8、9、…(無限に続く)です。
「□<5」のように「=」のついていない不等式は5を含まず、「□≦5」のように「=」のついている不等式は5を含むことに注意しましょう。
不等式を数直線で表すとどうなる?
不等式は数直線でも表せます。「□<5」と「□>5」は、5の点を○にします。一方、「□≦5」と「□≧5」は、5の点を●にします。それぞれの不等式を数直線で表すと以下の通りです。
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