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【国語】中学入試で使える自由記述の型と書き方

2019年12月17日 天海ハルカ

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国語で、自由記述問題を出題する学校は多くはありません。しかし一部の学校では毎年のように出題されるため、志望校によっては対策が必要です。自由記述をはじめて見た子は「何を書けばいいかわからない」とかたまってしまいがち。求められるのは「伝わる文」です。型を上手に使い、わかりやすい文が書けるように練習しましょう。

自由記述とは

自由記述とは「あるテーマについてあなたはどう思いますか」という問題です。多くは読解文のテーマや本文中の問いかけなどに絡めて出題されます。本文をしっかり読みこまないと書けない問題もあり、読解力と記述力が問われます。

出題はだいたい全問題の一番最後で、短いものは50字程度、長いものだと200字程度記述します。時間に追われることも多いので、あまり悩まずに書き始められるように準備しておきたいですね。

型に沿って書こう

自由記述にもいろいろなパターンがありますが、多くの問題は型に沿って書くと、良い文が速く書けます。入試では時間が限られているため、じっくり練った個性的な文を書く余裕はありません。最後まで意見を書ききるため、まずは速く書くための型を身につけてみてください。

自由記述の型は3ステップ。最初に結論を提示するのがポイントです。

【1】結論

まずは結論を書きます。「この結論に向かって書き進めていく」と最初に決めておくことで、文章の軸がブレにくくなります。

結論は、エッジの効いた独創的な答えでも、ごくごくありふれた一般的な内容でも構いません。自由記述で問われるのは、思想ではなく「論理的説明力」です。内容をしっかり伝えることが大事なので、読みやすくわかりやすい文を目指しましょう。

【2】理由や根拠

次に、結論にいたる理由や根拠を細かく丁寧に説明します。実例や想定場面を挙げるのも良いですね。

自由記述の文字数は、この「理由や根拠」のパートで調整します。理由を一文加えると20~30字ほど増えます。理由を増やしたり細かく説明したりすれば文字数も伸びるので、文字数の条件をしっかり読んで何を書くか考えましょう。

【3】結論

最後に、はじめに書いた結論と同じ結論をもう一度書きます。もちろんまったく同じ文である必要はありません。簡潔にまとめたほうがスッキリして読みやすいです。最後の結論まで書きあげたら全体を通して読み、内容がブレていないかどうか確認して完成です。

自由記述の例題と解答例

自由記述の例題と解答例を紹介します。入試当日までに目指す文章の参考にしてみてください。

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天海ハルカ

天海ハルカ

  • この記事の著者

大手進学塾で国語講師を務め、主に5,6年生を担当。偏差値20台の勉強しない子供から、御三家に合格するレベルの子供まで幅広いレベルを受け持つ。モットーは「無理なく楽しく効率的に」。著書に『中学受験国語・成績を上げる思考力の磨き方-情報を整理し理解して伝える力』(エール出版社)。

中学受験を応援する個人サイトを運営しながら教育系webライターとして教育、子育てサイトでも活動。プライベートでは、わが子の中学受験をサポート中。

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