中学受験ノウハウ 通塾の悩み

中学受験とスポーツ教室の「両立」のしかた

2020年1月28日 市川弘美

中学受験をする子がスポーツ教室にも通っている場合、「両立」という悩みがつきものです。このとき、スポーツ教室を「続けるか」「やめるか」の2つにひとつと考えがちです。しかし、その2つの選択肢以外にも、さまざまな両立の方法があります。今回は中学受験とスポーツ教室の両立で考えておきたいことをお伝えします。

両立のしかたは何パターンも

5・6年生になるにつれ塾の授業数は増えるものの、スポーツ教室では戦力になるため、親子ともにここでやめてしまうのは惜しいと思ってしまいます。

息子が通っていたスポーツ教室では、受験する子供たちが毎年数名いて、それぞれ家庭により両立のしかたが違っていました。

・5年生になって日曜に試合と模試が重なる場合は、模試を優先。6年生以降は試合に出場せず、月1回程度練習に参加
・5年生の2学期スタート以降は試合に出場せず、練習は可能なときだけ週1回~月1回など不規則に参加
・6年生以降は試合に出場せず、週1回の練習のみ参加

両立も十人十色です。子供の希望を聞き、スポーツ教室を続けたい意志があるなら、その子にあったペースで両立させることもできます。受験があるからと習い事を全て辞めてしまうだけでなく、適度にスポーツを楽しみながら受験をすることもできます。

ちなみに週1回通うとしても、ノルマにはしないで、模試があったり勉強量が増えたりするときは練習を休むのもOK、と考えると気持ちが楽です。

両立する場合のメリット・デメリット

中学受験をしながらスポーツ教室を続ける場合、メリットとデメリットの両方があります。

■スポーツ教室を続けるメリット
・勉強一色の生活に変化が生まれるため、勉強にメリハリが出る
・行き詰まったときや、ほかのことがしたくなったときの気分転換になる
・「好きなことを続けたい」という子供の意志を尊重することで、子供の受験へのモチベーションが上がる
・親にとっても、スポーツ教室のお母さんたちとおしゃべりを楽しめて気分転換できる

■スポーツ教室を続けるデメリット
・教室へ通うぶん時間がとられる
・勉強の時間をスポーツ教室にとられることで、親が焦りを感じ、子供に「本当に大丈夫?」と余計な干渉をしてしまいがちになる
・不参加や月1回の参加でも月謝がかかる場合がある

ちなみに、スポーツの世界で「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、最も伸びるとされる5・6年生の時期に戦力を離れることは、親子ともに葛藤があるかもしれません。しかし、スポーツはやろうと思えば再開できます。一生懸命やれば、遅れを取り戻すこともできるでしょう。

スポーツ教室を続けることで、実際にどのようなメリットとデメリットがでてくるのか、子供と一緒に話し合ってみてください。

教室の先生に相談する

スポーツ教室を続けるか否かにかかわらず、教室の先生には受験をすることは話しておきましょう。休会の時期や月1回参加になることなどを前もって相談したうえで、先生の了承をもらうようにします。

チームメイトにも、受験をすることを話しておくことも大切です。あえて説明しなくても、周りは「受験だから」と事情を察知してくれるかもしれません。ですが何も話さず、何となく休みがちで、時間とともに会う回数が減ってくれば、関係も自然と薄れていくものです。

チームメイトにも事情を話し、理解を得ることで、参加回数が減っていきながらも関係をつなぎ、信頼関係を保つことができます。受験終了後に再開する場合もスムーズにチームに溶け込みやすくなるでしょう。

子供一人ひとりに合った両立を

中学受験をしながらのスポーツ教室通いは、子供一人ひとりに合った両立のしかたがあります。途中で方針変更するのもOKです。子供の希望も聞きながら、家庭で話し合い、柔軟に決めていけるとよいですね。

※記事の内容は執筆時点のものです

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