学習 国語

苦手のサインを素早くキャッチ! 国語のつまずきポイントと対策

2020年2月10日 ハルカ

多くの塾では、4年生から本格的に中学受験対策の授業が始まります。とはいえ4年生からいきなり入試に向けた内容を学ぶわけではありません。少しずつ学習内容を前倒しするかたちで進みます。

6年生の夏からは、全体のまとめと志望校別の対策が始まるため、授業のスピードは小学校とは比べものにならないくらい速くなります。つまずきは、早めに気づいて対策したいですよね。元塾講師として4年生から6年生の受験生を見てきた経験から、国語でつまずきやすいポイントとその対策をまとめました。

【漢字】同音異義語や同訓異字

漢字のなかでも、同音異義語や同訓異字は苦手とする子が多いです。たとえば「衛星=えいせい」とせっかく覚えても、テストで「人工衛生」と書いてバツになってしまうと、勉強したのに点数がとれなかったという経験につながってしまいます。

同音異義語や同訓異字で間違えるのは、たくさん漢字を覚えたからこそ。正しく覚えて勉強へのモチベーションを維持したいですね。

「以外・意外」「図る・測る・計る・量る」などは、大人でも間違えることは多いものです。間違えやすい、問われやすいものだと意識して、はやめにしっかりと使い分けを身につけましょう。

同音異義語や同訓異字のつまずきを減らすには、意味の理解が重要です。新出漢字を覚えるときは、漢字自体の意味やその漢字を使う熟語もしっかり覚えるように徹底していくと、つまずきにくくなります。

【語彙】じわじわ感じる語彙力不足

語彙は、漢字と違って勉強する範囲が決まっていません。語彙だけのテストもほとんどないため、集中して勉強する機会もなかなかとれません。語彙問題が解けなかったり、読解文が読めなかったりすることが増えてはじめて語彙力不足に気づきます。

語彙力は少しずつ鍛えるものです。授業だけでなく生活のなかでも、わからない言葉に出会ったらすぐに辞書で調べたり、人に聞いたりするクセをつけましょう。すぐに忘れてしまってもOK。何度も同じ言葉を調べればよいのです。「調べる→覚える→忘れる→また調べる」を繰り返すうちに自然と語彙力が身につき、文を読んだときに「言葉」という単位で細かく読めるようになっていきます。

【文法】品詞や敬語が覚えられない

小学生が学ぶ文法には、品詞や敬語などがあります。ただ、理屈がわかりにくく、ルールや例外も多いため勉強しづらいようです。まじめですべてをちゃんと理解したいと考える子ほど、細かいことが気になって勉強が進まず、つまずいてしまいます。

文法は概念と考え方を理解することが重要です。まずは授業で習った範囲の大枠がつかめればOKです。文法は突き詰めて考えるとキリがありません。細かい例外よりも「名詞とは何か」「尊敬語はどんなときに使うか」などの全体像を意識して勉強しましょう。4、5年生のうちに文法の土台をつくり、5、6年生で少しずつ細かいルールや例外を覚えていけば、入試でも役立つ知識になります。

【読解】テーマが難しく、主張が理解できない

学年が上がるにつれて、読解テーマは難しくなります。とくに論説文では、主題がピンとこないために筆者の主張がまったく理解できないことも。

読解のテーマを理解するには、広く世の中を知ることが大切です。新聞やニュースなどを見て、自分以外の環境や意見を知り、想像してみましょう。同じできごとに対して全員が同じ感想を抱くことはありません。ものごとにはさまざまな側面があることを意識することが大切です。

たとえば、オリンピックのマラソンコースが急きょ東京から札幌に変更されたというニュース。出場選手、札幌の住民、チケットを購入したお客さん、東京のマラソンコースの近くで商売をしている人……、こうしたさまざまな立場から考えてみましょう。視野を広げて多角的なものの見方を身につければ、自分事ではないテーマの文章も読みやすくなります。

まとめ

国語では、すべてにつまずく子もいれば、ひとつしかつまずかない子もいます。もしすべてに当てはまってしまうようなら、文法から手をつけてみてください。文法は品詞や敬語といった単元ごとに苦手をつぶせるので、達成感を得やすいです。

中学受験の国語でつまずかない子はいません。だれもが、いくらかはつまずきを経験して入試本番へ向かいます。どこかでつまずいてしまっても、早めに対策を講じ、あきらめずに勉強を進めてみてくださいね。

※記事の内容は執筆時点のものです

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