中学受験ノウハウ 通塾の悩み

【春期講習】効果的な選び方と受講のポイント

2020年2月26日 石井知哉

春休みの時期に、各塾が開催する春期講習。中学受験生にとって貴重な春休みを有意義に過ごすための心強い味方です。春期講習の選び方や受講するときのポイントを知ることで、実りのある春期講習にしましょう。

春期講習を受けるメリット

小学校は3月末から2週間程度の春休みを迎えます。この時期は「今年度の締めくくりと新年度準備」の時期と位置付けることができます。つまり受験生にとって春休みとは、現学年のやり残しを片付け、新学年のスタートダッシュを切るための2週間なのです。

短期集中で、密度の濃い学習ができる

春期講習の授業内容と時間数は塾ごとにさまざまですが、「短期集中型」という点は共通です。通常の塾の授業は1教科あたり週1~2回ですが、春期講習は3〜5日連続と間を置かずに学習できます。つまり月4回で学ぶ内容を、4日間で習得可能ということです。春期講習を受けると、このように短期間で密度の濃い勉強ができます。

春期講習を受ける前に気をつけたい2つのこと

「どの塾の春期講習を受けるか」を考える前に大切なことが2つあります。

1、日程の確保
2、子供の現状把握

1、日程の確保

まず、春期講習を受ける時間的余裕があるかということです。スポーツの合宿や発表会といった習い事、旅行や帰省といった家庭の用事との兼ねあいを考えて、無理なく受講できるスケジュールをおさえる必要があります。

2、子供の現状把握

次に子供にとって必要な学習内容の見極めです。わが子の得意や不得意を踏まえて復習・予習の優先順位を決めることで、受講すべき春期講習が見えてきます。

春期講習の選び方

春期講習を選ぶときに最も大切なのは、子供の現状と目標に合った講習を選ぶことです。

塾に通っている場合

すでに塾に通っている場合は、悩むことは多くありません。塾の学習カリキュラム(年間計画)は通常授業と季節講習を踏まえて設計されているので、その塾の春期講習を受けるのが効果的です。複数の講座があるなら、レベルや内容について塾の先生に相談するとよいでしょう。

塾に通っていない場合

塾に通っていない場合は、各塾の春期講習の特徴に注目しましょう。たとえば「4大受験塾」といわれる、SAPIX、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミーの春期講習は、全体として次のような特徴があります。

●SAPIX:予習中心
●日能研:復習中心
●四谷大塚:復習重視(一部予習)
●早稲田アカデミー:復習重視(一部予習)

もちろん、ほかの塾にもそれぞれ特徴があります。復習と予習のどちらを重視しているのか、年間カリキュラムにおける春期講習の位置付けはどうか、といったことは確認しておきましょう。

複数の塾の春期講習を受けるのは?

どの塾の春期講習も魅力的なので、「いっそ2つとも受けてしまおう」といった誘惑に駆られる方もいるかもしれません。

しかし、春期講習の併用は避けたほうがよいでしょう。春期講習といえども学習内容は濃く、講習中に出る宿題をやり遂げる時間的や精神的な余裕がないと、詰め込み過ぎの消化不良を起こすリスクが高いからです。

受講する春期講習がどうしても物足りなく感じられる場合は、個別指導塾で補完するのもひとつの手です。個別指導塾は「1回90分の授業を2コマ」といった形の受講が一般的で、日程や授業内容を柔軟に選べるので、進学塾の春期講習を併用するよりも負担は減らせます。

たとえば、集団塾の春期講習は復習中心の授業を選び、個別指導塾の授業では予習をおこなうなど、子どもの現状に合わせてカスタマイズするのもよいでしょう。「進学塾の通い始めがほかの子より遅い」「集団授業についていくのに苦労している」などの不安や悩みがある場合は、個別指導を補完的に使うのがおすすめです。

春期講習を受けるときに実践したい「4つの約束事」

春期講習を受けるからには、身のあるものにしたいですよね。そこで合格を勝ち取る受験生が実践している4つの約束事を紹介します。

[1]遅刻や欠席はしない

出席できなかった時間は大きなロスです。取り戻すのは困難なので、体調を整えて全ての授業の出席を目指しましょう。

[2]宿題は必ずやり遂げる

宿題は“最高の復習教材”といえます。宿題を疎かにすると学習内容が定着しないので、春期講習中に出された宿題は必ずやり遂げましょう。

[3]授業内容の疑問は必ず解決する

わからない箇所を放置すると、理解が進まない要因になります。春期講習を受けて疑問が出たら、毎回の授業後に先生に質問して早めに解決しましょう。

[4]1ヶ月後に改めて反復する

春期講習でせっかく習った内容も、時間が経てば忘れてしまうものです。4月末〜5月頭の連休を利用して、学んだ内容をおさらいしましょう。

春期講習を、数年後の「サクラサク」に向けての滑走路に

年度が終わる春休みの時期は、心機一転、希望を抱き前向きになれる時期です。すでに受験勉強を始めている家庭も、これから始める家庭も、塾の春期講習を上手に活用することで新年度に向けて飛躍できるように応援しています。

※記事の内容は執筆時点のものです

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