【春休みの学習】復習と予習のどっちを優先すべき?

2020年2月26日 石井知哉

受験において「夏は天王山」「冬は追い込み」と言われます。では、春はどう位置付けるべきでしょうか? 結論を言うと「春は新年度への準備」となります。現学年のやり残しをなくしたうえで、新学年のスタートダッシュを切ることが春の目標です。

復習と予習の目的とメリット

新年度スタート前におこなうべき勉強の方向性は、復習と予習の2つに分かれます。

復習の目的とメリット

復習の目的は、現学年の学習内容を定着させることです。過去の学習内容に抜け漏れがあるまま進級すると、今後の学習内容の理解にブレーキがかかるおそれがあります。5・6年生で難しくなる内容に対応するためには、3・4年生で土台を固めておくことが重要です。

予習の目的とメリット

予習の目的は、新学年の学習内容を先取りすることです。これにより先々の受験勉強を有利に進められますし、応用力の強化や実戦的な問題演習の開始時期を早められます。また人より先に学習が進められることで、子供の気持ちに余裕が生まれますし自信にもつながります。

基本は復習を優先、プラスアルファで予習を

年度終わりは時間が限られていることもあり、復習と予習のバランスは的確に見定めたいところです。では復習と予習のどちらを優先すべきでしょうか? 結論としては「まずは復習を優先、プラスアルファで予習」と考えるのがよいでしょう。

基礎力に穴があると先々の伸び悩みの原因に

中学受験突破に向けた勉強というと、「難しい問題を解けるようにする」というイメージがあるかもしれません。もちろん、それは間違いではありません。しかし難しい問題を解くためには、基礎的な理解や知識が不可欠です。これらが不足していると応用問題に苦労します。

ピラミッドを思い浮かべてください。1段目のレンガを並べてから、その上に2段目、3段目と重ねていき、最上段まで積み重ねて完成します。しかし下の段のレンガがきちんと並んでいない状態でレンガを積んでいけば、いずれどこかで崩れてしまいます。

受験勉強も同じで、基礎力に穴があると先々の伸び悩みの原因になりかねません。難関校を目指すのは大きなピラミッドをつくるようなものですが、高く築き上げるためには先を急がず、1段1段丁寧にしっかりと積み上げていくのが大切です。

ちなみに下記に当てはまる子は、現学年の学習内容の定着は十分といえます。そのため復習より予習に時間をあてるほうがよい場合もあります。

■予習を優先させてもよい子の特徴
・学校や塾の授業内容が物足りない
・塾の定例テストでいつも高得点を取れている
・模擬テストで好成績が出ている

復習のポイント

多くの子の場合、復習に比重を置いたほうが有意義な新年度準備となります。特に小学校のテスト結果が悪い場合、その単元は教科書レベルの基本理解が不足しているといえます。重点的に復習して克服しておきましょう。

習った当時はよくできても、時間が経つと記憶が薄れてしまいます。特に1・2学期の学習内容は忘れていることが多いので要注意です。学校の教科書には、各単元の終わりに「まとめページ」があります。そこを使って以下のポイントを確認してみましょう。

国語
□ 漢字の読み・書きは正確か
□ 文章をつかえずに音読できるか
□ 文章を一読して内容を理解できるか

算数
□ 計算の手順を守って正確に解けているか
□ 基本的な公式を覚えて正しく使えているか
□ 文章を読んで式を立てられているか

塾の春期講習も活用しよう

塾に通っている場合は、その塾の春期講習を受けるのも効果的です。塾の年間カリキュラムは、通常の授業に加えて季節ごとの講習も踏まえて設計されています。そのため春期講習を受けることで、忘れていた知識を補完できます。ちなみに新年度から塾通いを始める場合は、春期講習を受けることで塾の授業に慣れることにつながり、塾選びの参考にもなりますよ。

「新年度」は魔法の言葉

子供にとって、学年が上がることは大きな意味を持ちます。「もうすぐ5年生になるから、新しいことに挑戦してみようか」といった言葉掛けを受け入れやすい時期といえるのです。

学年が上がるタイミングは、新たな習慣をつくるチャンスです。同じ長期休みでも、夏休みや冬休みとは違う春休みならではの勉強をすることで、新年度に向けたスタートを切りましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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