中学受験ノウハウ 公立中高一貫校

【公立中高一貫校対策】家庭学習で役に立った参考書

2020年3月03日 大沢有貴子

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公立中高一貫校を目指すなかで、家庭学習で役に立った参考書を教科別に紹介します。

【算数】基礎をしっかり学べる参考書

わが子は算数が好きだったこともあり、4年生のときに難しい問題集をやりたがりました。そこで子供と一緒に本屋に行って表紙に「中学受験」の表記がある問題集を買いましたが、難しくて途中でやめてしまいました。この経験から「算数の参考書は子供がひとりでも無理なく学習できるものを」と探して見つけたのが『Z会中学受験シリーズ 入試算数の基礎30』(Z会)です。

■本書のよかった点
・参考書としても問題集としても使えた
・解答の解説が充実しているので、解けなかった問題も自宅で解決できた
・入門編のため、受検勉強を始めたばかりでも難しすぎず取り組みやすかった

わが家は6年生から通塾を始めたこともあり、知識を効率的にキャッチアップできる本書は重宝しました。たまに父親に質問することはあったものの、基本的には子供ひとりで解き進めていましたね。

次に挑戦したのが、『小学ハイクラスドリル算数5年:1日1ページで全国トップレベルの学力!』(増進堂・受験研究社)です。

■本書のよかった点
・基礎から入試問題までがレベル別に掲載されていて、難易度がわかりやすかった
・1ページずつ進める構成なので、学習スケジュールを立てやすかった
・解答の解説が充実しているので、わからない問題も自宅で解決できた

【国語】論理的思考力を育てる参考書

国語に関しては、2年生から『出口汪の日本語論理トレーニング小学二年基礎編:全学力を伸ばす基本ソフト論理エンジンJr.』(小学館)を始めました。

■本書のよかった点
・「筋道を立てて論理的に考えること」について理解が進んだ
・文の構造を捉える方法を知ったことで、問題が解きやすくなった

この問題集は、学年別にシリーズ化されています。わが子は2年生版から5年生版までやりました。2年生で始めたきっかけは、受検対策というより、国語に触れる機会を増やそうと思ったからです。結果として「論理的に考える力」が育ったことで、適性検査の作文対策につながったと感じています。

『出口汪の日本語論理トレーニング』を5年生用まで終わらせたあと、受検対策として選んだ問題集が『出口汪の新日本語トレーニング基礎国語力編』(小学館)です。

■本書のよかった点
・それぞれの問題について、今回はこの問題で「何を学ぶのか」という点についての説明が詳しかった
・解答の解説が充実しているので、解けなかった問題も自宅で解決できた

紹介した2冊は、家庭だけでもスムーズに勉強できました。どちらも「別冊解答」のページ上部に問題、ページ下部に解答と解説がまとめられていた点も見やすくてよかったですね。

適性検査向けの国語の対策としては、『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕』(大和出版)も役立ちました。

■本書のよかった点
・採点基準がわかりやすい
・基礎の大切さを身に染みて理解できた

「満点の回答」「部分点のみの回答」など、さまざまな回答例と点数配分が記載されているので、親の私でも採点しやすかったですね。「いきなり試合をするのではなく、パス・ドリブル・シュートといった基礎技能の練習こそ大切に」といったメッセージは心に響きました。

【理科】楽しく勉強できる学習漫画

適性検査の理科対策として強い味方になったのが、学習漫画です。特に『理科 力・電気新装版(中学入試まんが攻略BON!)』(学研教育出版)は、もっと早く知っておけばと後悔したほどわかりやすい学習漫画でした。

ちなみに社会は、これといって専用の参考書は使っていませんでした。資料を読み取って答える問題が出題される傾向があったので、ニュース番組を子供と一緒に見るようにしたり、テストの丸付けをするときに「このグラフから何がわかる?」といった声かけをしたりしていましたね。

参考書は、適性検査対策の強い味方

わが家は6年生からの通塾でしたが、第一志望の公立中高一貫校に合格できました。参考書は、家庭でおこなう受検対策の心強い味方です。お子さんに合った参考書を見つけて、受検勉強のサポートができるとよいですね。

※記事の内容は執筆時点のものです

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