中学受験ノウハウ 模試

【新小4】はじめての模試までに知っておきたいこと

2020年4月07日 石井知哉

中学受験において模試は重要なツールです。受験合格を勝ち取るためにも、模試はできる限り有効に活用したいですよね。そこで今回は、模試をはじめて受ける新小4の親子が特に知っておきたいことを解説します。

これまでのテストとの違い

模試を受ける前に押さえておきたいのが、模試は学校のテストとは違うということです。塾の小テストとも異なります。ですから、これらと同じ感覚で模試を受けるとそのギャップに戸惑うでしょう。

例えるなら、学校のテストや塾の小テストは「短距離走」、模試は「中距離走」です。走り方もペース配分も異なる別種目と考えておきましょう。違いを踏まえておかないと、これまでのテストで高得点を取れている子が模試で打ちのめされて自信喪失……、といったことにもなりかねません。

模試が今までのテストと違うのは、主に次の5つです。

【1】出題範囲が広い
模試は各教科とも複数の単元から出題され、過去に習ったことも問われます
【2】応用問題が多い
一般的に模試は、基本問題の配点が50〜60点で残りは応用問題です。そのため満点を取るのが簡単ではありません
【3】1日に複数の教科を実施
模試は「国語/算数/理科/社会」のうち2〜4教科の試験を1日で実施します。そのため体力と集中力が求められます
【4】試験時間が長い
模試は1教科あたり35〜50分と長丁場です。そのためペース配分を考える必要があります
【5】アウェーの雰囲気
塾や学校という「ホーム」とは違い、模試は周りに知らない子ばかりという緊張する環境です

模試を受ける前の心構え

これまでのテストとは“別物”の模試を前に、「うちの子にはちょっとハードルが高いかも……」と尻込みしてしまう親御さんもいるかもしれません。しかし、模試を受けるからこそ得られるメリットもあります。

模試は本番に強い子を育てる

模試を活用することで、本番の入試に強い子に近づくことができます。模試を通じて中学入試を勝ち抜く「本番強さ」が磨かれるんですね。具体的には、模試は次の5つの点で本番に向けた勉強に役立ちます。

1、実力を正確に測れる
2、志望校別の合否判定が出る
3、勉強のペースメーカーになる
4、良質な問題が手に入る
5、試験に慣れる

どんな模試を受ければいい?

模試を選ぶうえで大切なのは、塾のカリキュラムに連動している模試を選ぶということです。模試ごとに出題範囲が公開されているので、申し込み前に確認しておきましょう。塾に通っていれば、塾がすすめる模試を受けるのもよいですね。

受ける模試をきちんと選ばないと、未学習の範囲ばかり解かなければならないことも。解けない問題ばかりでは「解けた! 嬉しい!」という気持ちも、「解けなかった……、悔しい」という気持ちも湧きません。これでは、せっかく受ける模試も効果が薄くなってしまいます。

模試当日までの勉強

模試当日までは、模試のための「特別な勉強」は必要ありません。塾のカリキュラムに沿った内容が出題される模試であれば、授業の復習を抜かりなくおこなうのが対策の基本です。授業ノートも参考に、解き方などを実践しながら、テキストや小テストの問題を速く正確に解く練習を繰り返しましょう。

模試に向けた勉強ペース

塾では模試の直前期でも授業があり、宿題も出されます。そのため、時間の確保も大切です。通常の学習ペースを維持しつつ、模試に向けた勉強をしたい場合は、模試の2〜3週間前から計画的に取り組むと無理なく進められます。

たとえば、受験する模試の算数の範囲が以下の5単元だとします。

A:分数
B:かけ算の筆算
C:わり算の筆算
D:角度の大きさ
E:1億を超える数

この場合、模試に向けた勉強は以下のようなペースがおすすめです。勉強を2周回せるのが、模試に向けた理想的な勉強ペースといえます。

【1周目】2日で1単元
・間違えた問題やわからなかった問題には印をつけ、自力で正解できるように練習しておく
・疑問点は塾の先生に質問して、模試前日までに解決しておく

【2周目】「シャッフル演習」をおこなう
・A〜Eの各単元から数問ずつ選び、1日に全単元の問題を解く(シャッフル演習をおこなうことで、さまざまな問題への対応力が鍛えられます)

模試は練習試合

模試はスポーツでいえば「練習試合」です。子供には「ゲームの中ボス戦」と伝えると理解しやすいかもしれません。模試もテストである以上、まずはよい結果を目指しましょう。一方で模試は、失敗が許される場でもあります。失敗することで、課題を発見することができるのです。

新小4の場合、4月以降の模試は中学受験を目指すうえではじめての模試かもしれません。緊張もあるかと思いますが、身構えすぎず楽しんで取り組むことで、模試から多くのものを得ることができるでしょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

合わせて読みたい