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中学受験を一度諦めた息子が、小5の冬に再び受験をしたいと言い出しました。これからどのように勉強を進めていけば良いのでしょうか|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

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2020年4月20日 桜井信一

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『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小6のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

小5の夏に中学受験を一度諦めた息子が、小5の冬に再び受験をしたいと言い出し、冬期講習からまた元の塾に通塾しています。

今の偏差値は37.5で、偏差値55の学校を目指しています。算数が苦手で20点から30点ばかり。国語は30点から40点、漢字はできていますが抜き出し問題ができません。理科は40点から50点、社会は80点が多いです。

現在、計算の基礎からやり直している最中ですが、これからどのように勉強を進めていけば良いか分からないです。

相談者:ゆめを
お子さまの学年:小6


桜井さんの回答

ゆめをさま、はじめまして。

以前塾に通っていて低迷した。その塾を再開してもまた同じ結果になる可能性が高いでしょう。以前より状況が悪くなることだってあります。どんどん難しくなるわけですから。

20点になってしまうというのは、「そもそもわからない」という状況だと思います。算数が面白いと感じることもできなくて苦痛かもしれません。何とか抜け出させてやりたいですよね。

あまりにも出来ない場合は、親が一緒についてやらなければ厳しいでしょう。そのとき、親が同じ目線になれるかです。教えてあげる立場なら塾の先生と同じなので、結果は同じになるでしょう。

「イチから戻って学び直す」という勇気が本人にあるでしょうか。いまやっているところをとりあえずわかるようにしていこうという中途半端なことが続いていないですか?これはイチからやるしかないのです。けれどかなり根気がいるので相棒が必要なのです。

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オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

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